臨床開発モニター（CRA）をご存知でしょうか？ 臨床開発モニターは、看護師資格を活かせる転職先です。 看護師として働くなかで、「日勤だけの職場で働きたい」「週末休みの仕事がしたい」と考えることがあるのであれば、臨床開発モニターはおすすめの転職先です。 さらに、デスクワークという特徴もあるので、「体力仕事はもう嫌だ...」といった人も検討すると良いかもしれません。 今回は、看護師が臨床開発モニターとして転職する上で知っておきたい、業務内容やメリット・デメリット、転職時のコツなどをご説明します。

臨床開発モニター（CRA）とは？

そもそも、臨床開発モニターとはどのような職業なのでしょうか。

看護師として働くなかでは、あまり聴き慣れないことでしょう。

臨床開発モニターとは、その名のとおり治験をモニタリングすることが主な業務となります。

治験実施計画書の作成から、それに基づく実施医療機関や担当医師の選定、治験実施中は「治験の被験者の安全性が保たれているか」「治験データが正確なものか」といった事項を、監査役として公正に評価することが求められます。

そのなかで、治験関係者である医師や看護師とのコミュニケーション、治験データの精査、治験内容や結果をまとめた書類作成・申請など、幅広く対応することになります。

治験の責任者とも言える立場になりますので、決して業務負担が軽いとは言えませんが、有用・安全な新薬開発にかかわることができるので、大きなやりがいを感じられるのが、臨床開発モニターという仕事です。

臨床開発モニターは「日勤」「週末休み」

臨床開発モニターへ転職することで、製薬会社もしくはCRO（受託臨床試験実施機関）の社員になります。

製薬会社やCROのほとんどは「日勤」「週末休み」といったカレンダーどおりの勤務体系です。

それだけでなく、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなども休日になっており、世間の一般企業勤めの人と同じタイミングで休めるのです。

看護師の悩みとして、「一般企業勤めの友人と休みが合わない」といった声がよく聞かれますが、臨床開発モニターへの転職で解決します。

夜勤がなく休日が安定していることで、体調が良くなったり予定を立てやすくなったりといったメリットを感じる看護師も多いようです。

「デスクワークをしてみたい」という看護師にもおすすめ！

看護師の業務は「体力仕事」だ、と感じることがあるのではないでしょうか。

常に動いていたり、処置をしていたりなど、身体への負担は大きいものです。

座ってできるような仕事や、デスクワークに憧れる看護師も少なくありません。

臨床開発モニターは、そんな看護師にもおすすめの転職先です。

臨床開発モニターの業務は、治験のモニタリングやデータ処理、契約書の作成や手続き、物品準備などといった、いわゆるデスクワークが中心となります。

病院などの医療施設での働き方とは大きく異なるため、看護師にとっては新鮮さを感じられることでしょう。

臨床開発モニターへの転職は高収入を狙える

「日勤・週末休み・デスクワーク」などのメリットについてお伝えしてきました。

そして、臨床開発モニターのその他のメリットとして、「高収入も狙える」ことです。

実際に、「もっと高い収入を得たい」と考える看護師の転職先として、臨床開発モニターはよく候補に挙がる職業なのです。

経験3年～5年でおおよそ500万円以上の年収が見込めたり、管理職では1000万円を超えたりなど、世間的に高収入だと言われている看護師よりもさらに高い収入を得ることができます。

転職に失敗しないために！知っておくべき臨床開発モニターのデメリット

臨床開発モニターは魅力的な転職先ですが、当然ながら転職でのデメリットもあります。

一般企業への転職となるので、転職後の覚悟は必要です。

ここでは、臨床開発モニターへの転職で特有のデメリットを挙げていきます。

残業が多い

臨床開発モニターは、日勤のみ・週末休みであるものの、残業が多いことがデメリットです。

膨大な量のデータや書類を扱ったり、厚労省への申請など、業務量はとても多い仕事となります。

また、投薬ミスなどは絶対に許されない環境なので、確認を重ねながらの慎重な業務となり、時間を要します。

業務時間内に仕事を終えられずに残業する機会は、どうしても多くなってしまうのです。

出張がある

臨床開発モニターは、治験を実施する病院や施設が全国にあるため、勤務先が家から近かったとしても出張が多くなります。

月に数回～10回程度の出張は覚悟しなければなりません。

休日が確保されている臨床開発モニターですが、休みを出張先への移動時間で取られてしまうこともあります。

夜勤なし・週末休みといった安定した勤務体系はとても魅力的ですが、出張があることを知っていなければ、転職後に戸惑ってしまうことでしょう。

臨床開発モニターへの転職では看護師転職サイトの利用を

臨床開発モニターは、薬剤師や資格を持たない人に対しても求人募集をかけています。

特別な資格を要さない仕事である臨床開発モニターでは、さまざまな経歴・資格を持つ人と求人枠を争うことになります。

あなたが臨床開発モニターへの転職を成功させるには、看護師の資格を最大限に活かすことが重要です。

そして、看護師資格を保有している強みを活かすためには、看護師に特化した転職サイトを利用することをおすすめします。

なぜなら、看護師転職サイトに求人案件を掲載している募集先は、看護師を求めている可能性が高いからです。

そのため、転職サイトに登録されている募集先に応募することで、優遇される確率が上がることでしょう。

転職をするのであれば、せっかくの看護師資格を活かさない手はありません。

ぜひ上手く転職サイトを活用し、臨床開発モニターへの転職を成功させましょう。