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ゆとりを持って働きたい看護師に人気

看護師が慢性期病院へ転職する場合のメリット・デメリット

看護師が慢性期病院へ転職する場合のメリット・デメリット

転職を検討する看護師には、慢性期病院を希望する人がたくさんいます。 特に「もっとマイペースに働きたい」「急性期病院の勤務に疲れた」といった看護師が、慢性期病院を希望するケースが多いようです。 それでは、看護師が慢性期病院へ転職することで得られるメリットやデメリットはどういったものなのでしょうか。

看護師が慢性期病院へ転職するメリット

ゆったりと余裕を持って働くことができる

慢性期病院は、バタバタと忙しいイメージのある急性期病院とは反対の職場環境です。

業務内容は比較的余裕を持って取り組める範囲であることがほとんどです。

慢性期病棟に入院する患者は、基本的に病状が安定しており、容態が急変するなどイレギュラーな業務は起こりづらいことが特徴です。

また、高度な看護スキルは求められず、バイタルチェックや日常生活援助、服薬管理、経管栄養の処置、褥瘡治療など、基礎的な看護スキルで対応できます。

処置の内容についても変化はほとんどなく、毎日の業務内容がルーティンワーク化することも珍しくありません。

そのため、業務に慣れれば余裕を持って働くことができるのが、慢性期病棟のメリットと言えるでしょう。

ライフワークバランスを重要視する看護師には最適

「仕事とプライベートのどちらも充実させたい」と考える看護師が増えてきています。

ライフワークバランスといった言葉が重視される昨今、プライベートを大切にしたいと考える人もいるでしょう。

そういった人達にとって、慢性期病棟はおすすめの転職先です。

慢性期病棟は、容態の急変や重篤な症状へのケアなどはほとんどなく、他診療科・領域と比べても残業が少ない環境です。

また、業務体系が安定していることから、休日数が多かったり有休を取りやすかったりすることでしょう。

そのため、終業時間後に友人と出かける予定を立てたり長期休暇を取ったりなど、プライベートの充実を図ることが可能です。

個別看護ケアを行うチャンス

慢性期病棟は、入院期間が数カ月以上の患者が多いため、一人ひとりにじっくりと向き合う時間を確保することができます。

長期的な目標を立てたり、経過を追いながらさまざまな看護ケアを提供したりするなど、個別ケアを実践することができます。

慢性期病棟では、通常業務に追われるような病棟だと頭に浮かばなかったアイデアを看護に活かせるチャンスがあります。

また、患者との深いコミュニケーションを図ったり、埋もれているニーズを聞き出したりといったスキルを身につけることもできるでしょう。

長期間に渡っての個別ケアのなかで、洞察力やコミュニケーション能力を身につけることができれば、今後の看護スキルとしてとても価値のあるものとなります。

看護師が慢性期病院へ転職するデメリット

ゆったりと働けることや、その中でスキルを身につけられるなど、慢性期病棟は魅力のある転職先です。

しかし、当然ながら転職することでのデメリットも存在します。

医療的な看護スキルが身につかない

看護スキルと言っても、処置や手技だけでなく、調整力やコミュニケーションスキルなどさまざまなものがあります。

看護師として自身の価値を高めるためには、総合的に能力を高める必要があるでしょう。

慢性期病棟では、患者と対面する上でのコミュニケーションスキルなどは身につけることができます。

一方で、医療的な看護スキル、特に高度な医療スキルや知識を身につけられる機会はほとんどありません。

業務にメリハリがない

慢性期病棟で働く看護師には、「毎日が同じ業務で飽きてしまう」「単調な業務の繰り返しに感じる」という悩みを持つ人が一定数いるようです。

余裕を持ってゆったりと働けることはメリットである一方、業務にメリハリがないことをデメリットと感じてしまうこともあります。

どうしてもルーティンワーク化してしまいがちな慢性期病棟での業務では、自分自身で目標ややりがいを作り出すといった工夫が必要です。

通常業務だけでやりがいを感じたいと考える看護師にとっては、不向きな転職先と言えるでしょう。

慢性期病院へ転職する際の注意点とは?

慢性期病棟へ転職する看護師が注意するべきポイントは以下のとおりです。

  • 「介護療養病床」か「医療療養病床」かの確認
  • 転職先の特色はどのようなものか

まず、介護療養病床は2018年3月で廃止されることが決まっています。

その後老健などに移行されると考えられますが、もし転職先が介護療養病床であれば、最悪の場合解雇のリスクも出てくるでしょう。

転職の際にはその点を伝えられるかとは思いますが、念のため確認しておくようにしましょう。

そして、療養型病棟への転職の際には、施設の特色についても把握しておくことが大切です。

療養型病棟であっても在宅復帰支援やリハビリを盛んに行っているところもあれば、業務がすべてルーティンワーク化しているところもあるのが実情です。

慢性期病棟は、それぞれの施設の特色が大きく異なる点も特徴です。

自分の理想とする働き方を叶えるために、転職先の施設の特色はしっかりと把握しておきましょう。

転職サイトでは、転職コンサルタントが各療養型病棟の特色や、施設で実際にどのようなケアが行われているかといった内情まで教えてくれます。

療養型病棟への転職の際には、転職サイトを賢く利用することが必要不可欠です。

転職サイトは、登録や利用がすべて無料なので、ぜひ活用してみてください。