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看護師が国立病院機構へ転職する場合のメリット・デメリット

看護師が国立病院機構へ転職する場合のメリット・デメリット

国立病院機構は、看護師転職で人気の高い転職先の一つです。 国立病院機構は、厳密には公務員ではありませんが、国家公務員に準じた給与体系や福利厚生を取っています。 そのため、転職で得られるメリットはたくさんありますが、転職前には注意しなければならないポイントも存在します。 今回は、看護師が国立病院機構へ転職するメリットやデメリット、転職での注意点について解説します。

看護師が国立病院機構へ転職するメリット

転職先としてとても高い人気を誇る国立病院機構ですが、具体的にはどのようなメリットを得られるのでしょうか。

ここでは、看護師が転職で得られるメリットを3つご紹介します。

福利厚生が充実している

国立病院機構は、かつて厚生労働省が管轄していた名残から、福利厚生が公務員レベルで充実しています。

例えば、子どもが3歳になるまでの育児休暇が認められたり、年間休日数が130日以上に設定されていたり、退職金制度が充実していたりなど、一般病院ではなかなか実現できない待遇が保証されています。

また、かつては公務員扱いであったことから雇用保険がかけられず退職時には失業手当がもらえませんでした。

しかし現在は公務員扱いではないため、一般病院と同じく雇用保険がかけられているため、退職時も安心できます。

福利厚生においては、看護師としても最上級の待遇を得られるのが国立病院機構だと言えるでしょう。

高収入を得られる

国立病院機構は、看護師の平均水準よりも高い収入を得られる転職先です。

職員の給与規定に従って毎年確実に昇給するため、長く勤続するほど収入が高くなっていきます。

また、経営母体が大きく安定していることから、ボーナスの支給もほぼ確実に行われます。

特に役職についた場合の収入がとても高く設定されており、看護師長クラスで約740万円、看護部長クラスでは930万円の年収が期待できるとされています。

全国に転勤できる

国立病院機構として経営されている病院は、全国に143ヵ所あります。

そして、転勤希望が通れば全国の国立病院機構の病院に転属することが可能です。

全国に転勤先があるということは、とても大きな魅力だと言えるでしょう。

「家族の介護のため」「夫の転勤」などを理由に退職を余儀なくされる看護師は少なくありません。

実際にこれらの退職・転勤理由は、他の理由を差し置いて上位にランクインしているほどです。

国立病院機構は、上記のような身の周りの変化が起きたとしても、転勤をすることで勤続できるのです。

一部のキャリアアップ成功での転職を除いて、収入が下がることが一般的である転職事情では、「退職しなくても良い」というのは大変大きな魅力でしょう。

看護師が国立病院機構へ転職するデメリット

看護師が国立病院機構へ転職することで、多くのメリットを得ることができます。
そして、実はデメリットはほとんどありません。

しかし、ここでは人によってはデメリットともなり得る点をピックアップしてあげていきます。

公務員ではない

「公務員の看護師になりたい」と考える看護師にとっては、国立病院機構は厳密には公務員ではないことがデメリットとなり得ます。

自衛隊病院や防衛医科大学病院、宮内庁病院などのごく一部の医療機関に勤める看護師のみが「本物の公務員看護師」と名乗ることができます。

それ以外の国立病院機構や国公立大学附属病院、労災病院などは「準公務員の看護師」として扱われています。

給与体系や福利厚生、安定性など事実上は公務員とほとんど同じですが、それでも公務員であることにこだわる人は国立病院機構への転職は避けるべきです。

転職を繰り返したい看護師には不向き

仮に「今後も転職していきたい」「スキルアップのために病院を変えていきたい」と考えているのであれば、国立病院機構はあまりおすすめできません。

なぜなら、短期間で退職すると収入などの恩恵をほとんど受けられないからです。

国立病院機構は、長期間勤続することで収入が高くなったり退職金が高額になったりといったメリットが生まれます。

昇給額が安定している分、実績や業績が給料に反映されることも期待できません。

「結果に見合った収入をすぐに得たい」「転職を続けて経験値を増やしたい」と考える人にとっては、国立病院機構は不向きな転職先と言えるでしょう。

看護師が国立病院機構への転職で注意すること

大きなデメリットがほとんどなく、メリットばかりの転職先である国立病院機構ですが、転職に際しては注意しなければならないポイントがあります。

それは、転職の難易度が高いということです。

国立病院機構は、その安定性や待遇の良さから、転職を希望する看護師の数が多くなっています。

その反面、求人案件数は少なく、求人倍率がとても高くなっています。

ライバルの多い国立病院機構への転職を成功させるためには、転職サイトの利用が欠かせません。

転職サイトでは、あなた担当の転職コンサルタントに「国立病院機構の求人案件が出たらすぐに連絡してもらう」ようにお願いできます。

また、転職コンサルタントから募集先に対して、あなたの魅力や実績を踏まえた推薦をしてもらうことも可能です。

ハローワークや人材バンクなどで求人案件を眺めているだけでは、国立病院機構への転職は難しいでしょう。

転職サイトを活用しながら、積極的な転職活動をすることで転職成功率が上がります。

ぜひ転職コンサルタントと協力しながら、国立病院機構への転職を勝ち取りましょう。