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看護師4年目の挑戦

大学病院から市の中核病院への転職体験談

大学病院から市の中核病院への転職体験談

私は、埼玉県に住む40歳で、看護師になって10年目となります。 転職歴はこれまで5回あります。 今回は、地元である栃木県の大学病院から、埼玉県にある市の中核病院に転職した時のことをお話ししたいと思います。

どういう場所のどんな仕事に転職したか

卒業した看護学校が大学病院付属だったので、卒業後の1年目の就職先は、埼玉県にある系列病院の整形外科で、3年勤めていました。看護の基礎的な知識や技術を習得し、4年目を迎えるあたりで循環器の勉強がしたい、実家近くの病院に就職したいという要望から、栃木県にある系列病院に転職しました。

しかしながら、そこの病院では、残業代が出ないサービス残業がとても多いことや、自分の仕事が終わっても他の人が終わるまで帰らない習慣や、業務以外の仕事まで残ってやっているなど、定時で帰れることが全くない職場でした。

夜勤の休憩時間も仮眠どころか食事をする時間もない、特別忙しくない日でも夜勤スタッフがみんなで休憩に入ってしまうため、心電図モニターのアラームなどが鳴ると交代で確認しに行かなければならないという、休憩らしい休憩が取れない状態でした。

以前の病院と比べて待遇が悪くなりすぎてしまったため、働くことが嫌になってしまいました。

また、この頃、遠距離恋愛をしていた彼女がいて、結婚をする方向にもなってきたこともあり、結果、栃木県を離れ、埼玉県の病院に出戻りする形となりました。

使った転職方法

埼玉県まで休みの日に出かけて、自分一人で就職活動をする体力も気力もない状態でした。悩んだ末にたどり着いたのが、転職エージェントでした。3~4社に転職をしたいという希望を伝えると、1~2日で返事が返ってきて、自分が希望した条件に合う病院をいくつかピックアップしてくれました。

どこのエージェントも似たような病院を紹介してきましたが、その中でも一番レスポンスが早く、人柄の良さげな2社に絞りました。病院見学や説明会に行く予定を組んでもらい、まとまった休みを取って泊まり込みで2回ほど説明会や病院見学に参加してきました。参加した病院の数ですが、4~5つの病院を回りました。

病院の説明会や見学するうえで、何より重視したのが、残業時間のなるべく少ないことでした。

そのため、なるべく午前中に病棟を見学して、自分から挨拶をしたうえで返事が返ってくる病院をまず選びました。挨拶が返ってこないということは、人柄が悪いか、自分自身に余裕なく働いているかのどちらかだと思ったからです。その後、看護部長や人事部の話でも、残業がどれくらいあるのかを必ず聞くようにしました。

これらを考慮したうえで、就職した病院は、若干の残業は日によってありましたが、何もない日は定時近くで帰れますし、働いているスタッフが早く仕事を終わらせて帰ろう、みんなで協力して帰ろうという雰囲気だったので、転職してよかったと思いました。

何年勤務していたか

大学病院は、4月からスタートしましたが、すでに1~2週間経った時点で辞めたいと感じるようになってしまい、すぐに再就職活動を始めました。就職が決まったのが6月の頭でしたが、なかなか人がいないと辞めさせてくれず、何度も何度も交渉した結果、8月いっぱいまで働くこととなってしまいました。

転職した先では、約4年半勤務していました。

待遇の変化

いいところで、一番大きく変わったのが、仕事に取られる時間が少なくなったことです。このあたりはこだわって就職活動をしたせいか、残業時間もグッと減りましたし、夜勤での休憩も取れるようになりました。

時間に余裕が出てくると気持ちにも余裕が出てきて、病院で開催される勉強会・研修会にも積極的に参加することもできたため、看護師としての技術や知識も増えた気がしています。

看護師寮もとてもおしゃれなマンションに、安く住むことができました。以前働いた大学病院でも寮に入り生活していましたが、昔ながらのぼろいアパートだったので、それと変わらない金額で寮生活できたことは今でもありがたく感じています。結婚を機に退寮してしまいましたが、ずっと住んでいたいと思わせる寮でした。

悪い面としては、大学病院に比べて、公休が少なくなりました。しかしながら、私としては休みが減ったとしても、毎日の残業時間や夜勤の休憩時間が取れるようになったことに満足していたので、それほど不満はありませんでした。

そのほかの変化

大学病院では、点滴の針刺しや胃管の挿入、男性の尿管の挿入など日常的に行われている看護ケアはすべて研修医がいたため、全く行うことができませんでしたが、市の中核病院に移ってからは、これらのケアもすべて看護師がやることになっており、それらをこなすことで技術を高めることができました。これらの技術は、現在の仕事である訪問看護をする上でも非常に役立っております。

また、転職先の病棟は非常に男性看護師のスタッフが多い所でした。今までは女性のスタッフばかりで、友達という友達もできませんでしたが、看護師4年目にして、初めてお酒を飲みに行ったり、旅行に出かけたりできる友達ができました。

特に男性看護師が多いところで働きたいと意識をして転職活動をした訳ではありませんでしたが、同性のスタッフが多いところはやはり働きやすいなと感じました。