看護師が転職活動に伴い利用する転職サイトには、転職のプロと言われるコンサルタントが在籍しています。 転職サイトに登録すると、専任でコンサルタントがつき、看護師の転職先探しから応募、面接、採用時の契約と入職後のフォローまで全面的なサポートを提供してくれます。 転職する看護師にとって、非常に心強い味方になるコンサルタントの存在ですが、そのコンサルタントが担う役割はとても重大なものです。 それだけに、広範囲に及び高い能力が求められます。 ここでは、優秀なコンサルタントを判断するポイントについて解説していきましょう。
医療業界と看護師の転職事情に精通している
看護師の転職コンサルタントは、看護師と求人先双方にとって将来的に満足できる結果になる転職を成立させることが本来の役目です。
そのためには、業界事情と看護師の転職事情に精通している必要があります。
また、医療業界は日進月歩で求人事情も絶えず変化していっています。
常に業界動向を敏感にキャッチしておく必要もあります。
それらを備えているかどうか、業界や求人事情について看護師の方から質問してみましょう。
その時の返答で、コンサルタントの持つ業界知識や業界動向への理解度が分かるでしょう。
業界知識に乏しく動向もキャッチしていないようであれば、転職希望の看護師に適した求人を紹介してもらえるとは考えられません。
看護師が満足できる転職を実現するためのサポートをするには役不足です。
丁寧なコミュニケーション
転職コンサルタントは、転職を希望する看護師へのサポートと共に、求人先の医療機関などの人事担当者への対応もすることになります。
円滑なコミュニケーションが取れることはもちろんのこと、転職というデリケートなことに携わるわけですから、より細やかな心配りが必要になってきます。
看護師へのヒアリングでも、単に希望を聞くだけでなく、本人が上手く言葉にできないような部分まで汲み取って察してくれる、話をうまく引き出してくれるようなコンサルタントでなければなりません。
要は、相手の気持ちを推し量る気遣いが必要なのです。
これが備わっているコンサルタントであれば、看護師と求人先の担当者双方との信頼関係も構築しやすく、双方の意向を的確に把握できるでしょう。
そのため、ミスマッチが起こる可能性は低く、看護師と求人先どちらにとっても満足のいく結果に繋げられる可能性は高いはずです。
逆に、コンサルタントの対応に丁寧さが感じられず、話が噛み合わない、こちらの話をきちんと聞いていないなどある場合は、コンサルタントとしての自分の置かれている立場と役目が自覚できていないことになります。
求人先への交渉力
求人情報に提示されている条件は、必ずしも絶対的なものではありません。
交渉次第で、より好条件で勤務することも可能です。
但し、むやみに希望条件を押し通そうとすれば、求人先から反発されてしまうだけです。
そこで頼りになるのがコンサルタントの交渉力です。
求人先の様子や反応を見ながら、どの程度までなら交渉できそうなのかを的確に判断し交渉することで、より好条件で転職することが可能になるのです。
コンサルタントの交渉力を判断するには、求人先への応募時に、条件交渉をして欲しいと伝えてみましょう。
即答で「できない」との返答や躊躇するような素振りをするコンサルタントは、最初から交渉する気がないか、交渉をしたことがない、つまり交渉力がないということです。
根気強さと柔軟性
コンサルタントから紹介された求人先の面接に臨んでも、不採用になってしまうことはよくあることです。
時には、短期間の間に繰り返し不採用になることもあるでしょう。
コンサルタントにすれば、不採用になればその分手間が増えてしまいます。
そのため、不採用が続くと途端にサポート意欲を低下させてしまうコンサルタントがいるのも事実です。
しかし優秀なコンサルタントは、不採用が続くようなことになれば、原因を分析し、それまでと違う戦略を立てるなど何らかの策を講じるものです。
その際にも、自分の見立てが間違っているのではないかなど柔軟な考えで対策しようとします。
不採用になってしまった時こそ、その後どのような対応をするかでコンサルタントの力量を推し量ることができるのです。
社会人としてのマナーが身についている
社会人として、特に人の一生を左右するような転職コンサルタントであるからには「約束を守る」「時間を厳守する」「失礼のない言葉遣いと態度」がきちんとできていることは当然です。
もし、非常識な対応が感じ取れるような場合には、即刻その転職サイトの利用を中止した方が無難です。
そのようなコンサルタントが在籍していること自体、転職サイトを運営している企業の姿勢に問題ありと判断できます。
コンサルタントを見る目を養おう
転職コンサルタントは、看護師が転職を成功できるか否かに大きく影響します。
転職後に、「失敗してしまった…」と後悔しないためには、上記のことを踏まえて自身でコンサルタントを見極められるようになりましょう。
コンサルタントとして不適格と思われる時には、早い段階で変更希望を転職サイトに出すか、変更が無理なら他の転職サイトの利用をするようにしましょう。
現状より良くなるために転職をするのに、そのために役立たないコンサルタントには遠慮する必要はありません。
転職サイトは、自分の希望に沿った転職を効率よく実現し、転職による満足度を高めるために活用するものなのです。