シングルマザーが、看護師の仕事と子育てを両立させるためには、職場選びが何よりも大切です。 「子どもに寂しい思いをさせたくない」という気持ちがあるのはもちろん、子育てに必要な体力を残しておくことも考えなければなりません。 子育てと仕事を両立させるために、どのような職場を選ぶべきなのでしょうか。 今回は、シングルマザー看護師必見の職場や、その探し方についてご説明します。

子どもを預けられるかどうかで職場選びは変わる

シングルマザーが看護師として働ける職場選びには、「子どもを預ける環境」が大きく影響します。

例えば、親御さんが近所に住んでいて子どもの世話をお願いできるのであれば、基本的にどのような職場でも働くことができるでしょう。

一方で、子どもを保育園などに預ける場合、不規則な勤務体系の職場で働くことは難しくなります。

なぜなら、保育園はお迎えの時間の融通が利かないところが多く、決まった時間しか預けることができないからです。

では、親御さんの協力を得られない状況にあるシングルマザーの看護師は、どのような職場を選ぶべきなのでしょうか。

次の章からご説明していきます。

シングルマザー看護師の職場選びのポイント

シングルマザーの看護師が職場を選ぶ際のポイントは、保育園などの施設がお子さんをどれくらい預かってくれるかに左右されます。

保育園に預けるという前提で、シングルマザー看護師が選ぶべき職場のポイントを見ていきましょう。

「子育て制度」が充実しているか

福利厚生の充実レベルは、職場によって大きく異なります。

なかには、いわゆる「子育て制度」が充実しているところもあり、シングルマザー看護師にとっては重要なポイントとなります。

育児休暇や業務時間の短縮といった制度が整備されている職場であれば、かなり余裕を持って子育てに時間を費やすことが可能です。

なかには、「子どもが3歳になるまでは夜勤免除」といった制度を設けているところもあり、保育園に預けられるようになった段階で夜勤への復帰をすることができます。

また、大規模な施設では、院内保育でお子さんを預かってくれる職場もあります。

職場でお子さんを預けられることの安心感はとても大きいものでしょう。

「子育て制度が充実しているかどうか」は、シングルマザー看護師として見逃せない職場選びのポイントです。

夜勤・残業なし

保育園にお子さんを預ける場合、夜勤や残業がない、もしくは少ないことは重要なポイントです。

なぜなら、夜間保育などのサービスを行っている保育園でない限り、夜勤をすることはできないからです。

ほとんどの保育園は大幅な延長ができず、決まった時間にお迎えに行かなければならないため、残業が多い職場に勤めることも困難となるでしょう。

シングルマザー看護師にとって、夜勤・残業がないか、少ないというポイントも外せないものです。

職員の配置数が多い

シングルマザー看護師の職場選びでは、職員の配置数にも注意しなければなりません。

子どもは身体が未成熟であり、急な体調不良や熱発は珍しくありません。

そのような時に職員の配置数が少なければ、休暇を取ることができずお子さんの手当てをすることができなくなってしまいます。

安定しない子どもの身体の状態に対応できるような、余裕のある人員配置の職場であることは欠かせないポイントです。

シングルマザー看護師に向いている職場とは？

シングルマザー看護師の職場選びで大切なポイントは、子育て制度・夜勤や残業がない・職員配置数が多いの3つです。

いずれかを満たしている職場とはどのようなところがあるのか、ここでは具体的に挙げていきたいと思います。

大規模な総合病院

大学病院や大規模病院は、子育て制度を始めとした福利厚生が充実している傾向にあります。

特に院内保育を設けるためには敷地面積的にも余裕が必要であるため、必然的に大型の病院・施設となるでしょう。

子育て制度を活用したいと考えるシングルマザーの看護師は、大規模な病院を職場選びでの視野に入れましょう。

クリニック

クリニックのメリットは、ほとんどが外来対応であることから、夜勤がないところが多いことです。

また、予約患者の対応がメインであり、容態が急変することも少ないことから、残業が少ないことも特徴です。

シングルマザー看護師の職場選びで大切なポイントとなる「夜勤・残業なし」を満たしているのが、クリニックなのです。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、基本的に看護師の夜勤配置をしていないことから、日勤のみとなります。

そのため、子育てをしやすい環境と言えるでしょう。

また、業務内容は楽ではないものの、特殊な看護スキルを要さない業務なので、精神的にゆとりを持って働きやすいことも、特別養護老人ホームのメリットです。

シングルマザー看護師の転職では転職サイトに相談を

シングルマザーの看護師が転職をする上で最も大切なのが、「シングルマザーへの理解がある職場を見つけること」です。

子どもの熱発で急に休みを取ったり、業務を肩代わりしてくれたりなど、あなたの子育てに協力的な雰囲気であることが何よりも大切だと言えるでしょう。

そのような協力的な雰囲気である職場を見つけるためには、転職サイトを利用することが欠かせません。

なぜなら、転職サイトの転職コンサルタントは、職場の雰囲気や人間関係、シングルマザーに協力的な体制であるか、などの細かい情報を把握しているからです。

こういった転職先の実情は、サイト上に記載されている情報だけでは読み取れないものです。

転職コンサルタントからの情報が、あなたの転職が成功する可能性を引き上げてくれるでしょう。