看護師のおよそ90%以上は女性です。 近年では男性看護師も増えてきていますが、それでもまだ8%ほどと少数です。 女性看護師には男性看護師と違い、大きな人生の転機である結婚や出産、子育てなどで退職してしまう人が多くいます。 看護師は慢性的な人材不足であり、どこの医療施設でも大きな悩みとなっており、一度退職した看護師が復職してくれることは非常にありがたいはずです。 ですが復職する看護師には色々な壁が立ちはだかっています。 それを乗り越えていくためにはどんなことに注意しておけば良いのでしょうか。 ブランク明けの復職についてご説明しましょう。
目次
ブランクが長いほど大きい医療の進化に対する戸惑い
ブランクの長さにもよりますが、看護師を辞めていた期間、休んでいた期間にも医療技術や看護技術は進化しています。
仕事をしていなかった間に、自分が知っている医療技術や看護技術は全く別物になっていても不思議ではありません。
ベテランであればあるほど、自分の知識や経験、技術に自信があったはずですから、復職してすぐに今まで通り働けると考えているはずです。それが復職してみると、自分の知っていることとのギャップの大きさに驚き、戸惑ってしまいます。
復職向けのセミナーや研修などを受講する
ブランクが短ければ、現場に復帰することで知識や技術の遅れはすぐに取り戻せるでしょう。
ですがブランクの長い人は現場に復帰しても遅れを取り戻すことはできないのが現状です。また、自分自身で周囲についていけないことが分かるため、それがストレスになってしまいます。
このような場合には、復職向けのセミナーや研修などを受講し、改めて看護師の勉強をするつもりで取り組む必要があります。
職場で再度学ぶ気持ちを持つことが重要
ブランクの長い人が職場で働く時に覚えておきたいことがあります。
それは、もう一度自分で学ぶ気持ちを強く持つことです。それができなければ、看護師としての戦力にはなり得ません。
例えば復職しても、指導してくれるのは自分よりかなり若い看護師が多くなるでしょう。
若い看護師であっても、現代の医療技術や介護技術を習得しているので、自分自身が見劣りしてしまうかもしれません。また周囲の人々の指導だけを待つのではなく、自らがすすんで一日も早く知識や技術を習得できるよう努力する必要もあります。
重要なことはしっかりとメモするなどの工夫も必要でしょう。すなわち、職場での毎日が勉強であった新人の頃と同じ気持ちで取り組む必要があるのです。
病院以外の医療施設で復職することも視野に入れる
上記のように、ブランクが長すぎる場合、病院への復職は非常に大変です。
もちろんできない訳ではありませんが、相当な努力が必要であることを覚悟のうえで取り組まなくてはいけません。
しかしながら病院以外の医療施設であれば、比較的楽に復職できる可能性があります。特に介護などの施設では医療行為が行われることは少なく、少しの期間で慣れることができるため、ストレスをあまり感じることなく復職できるはずです。
ブランクが長い場合は復職先を病院に限定せず、看護師資格を有効に生かせる職場を探すことも視野に入れるべきでしょう。
ブランクのある復職こそ転職サイトを有効活用すべき
看護師は明らかに不足しており、復職を考える人の存在は社会的に考えても大変意義のあることです。
そのため、医療施設でも復職する看護師を受け入れ、以前のように働けるような教育体制を取っているところも多くありますが、やはり最後は復職する本人の努力が最も重要になります。
またそこまでの苦労があるなら、少しでも楽に復職できる職場を探そうと考えることも決して間違いではありません。
医療の現場から離れ、ブランクがある場合の就職活動は、それまでの経験とブランクを認めてくれ、そのうえで必要な教育的指導を施してくれる医療施設を選ばなくてはいけません。
転職サイトに登録すれば、コンサルタントがそれまでの経験やブランクを考慮しながら、最適な職場を提案してくれます。ブランクのある看護師の転職こそ、転職サイトを有効活用すべきなのです。