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20代看護師必見!

20代の転職で失敗しないコツとは?

20代の転職で失敗しないコツとは?

医療業界に特化した某人材紹介会社に勤務している村中です。 いきなりですが、転職を経験したことがある方は、転職をする時、転職の【理由】があると思います。お給料を上げたい、休みがもっと欲しい、人間関係が良い所に行きたい、キャリアアップしたい・・・それぞれ理由があると思います。 今回の記事では、実際に私がこれまで関わってきた20代の看護師の転職について、成功談・失敗談含め、転職する際に失敗しない為のポイントを4つのよくある理由と共にご説明いたします。

病院にとって20代の看護師とは?

20代の転職希望者の看護師は、看護師を雇う側の病院にとって歓迎される存在です。なぜなら、若くて無理がきくため夜勤や残業もこなせて、一つのやり方に固まっていないので、新しい環境や職場にすぐ慣れるからです。

また、20代後半になると、看護師としての実務経験を十分に積んでいるため、新人を採用するのに比べて一から教える必要がなく、即戦力としての働きが期待されます。そのため、20代の看護師は転職には有利な年代と言えます。

ただし、病院にとっても欲しい存在だからこそ、「なぜ前の病院を辞めたのか?」ということを気にする病院も多いので、そこは注意しましょう。「転職してもまたすぐに辞めるのではないか?」と敬遠されることもあります。

20代看護師の転職理由は?

20代看護師の転職理由と主な目的は、以下の4つに分類されます。この記事では、この4つの転職目的と成功するためのポイントについて解説していきます。

①収入を上げる

最近では慢性的に看護師不足が続いているため、高い給料で即戦力を募集している病院も少なくありません。20代の看護師にとっては、収入を上げるための転職がしやすい時期とも言えるでしょう。

②キャリアップ

看護師として一人前になった後は、看護師長などの管理職か、特定の診療科のスペシャリストを目指すことになります。認定看護師等の資格取得はキャリアアップに有効なため、資格取得の支援制度がある病院への転職が有利になります。

③職場での人間関係

看護師は、医師や他の看護師と共同で仕事をするため、職場での人間関係は大きな悩みにつながることがあります。どんな職場も人間関係はありますが、特定の方との関係で悩んでいるようなら、思いきって転職することで問題が解決することがあります。

④仕事と家庭・プライベートの両立

特に20代後半になってくると、以前よりも疲れやすくなり、また、結婚・出産などを具体的に考え始める時期になります。特に出産を視野に入れ、時短勤務や保育所完備の病院への転職は、仕事と家庭・プライベートの両立を可能にしてくれます。

以上4つがよくある理由です。勿論他にも個人の事情もあるかと思いますが、今回は上記4つに分けさせて頂きます。

ぶれない転職の目的を持つ

転職を考える上で重要なのが、まず「自分は何のために転職するのか」ということを明確にすることです。「そんなこと分かってるわ!」と思う方もいらっしゃると思いますが、意外と転職の目的がぶれたり、忘れたり、曖昧になったりすると、転職活動に失敗する事例が多いです。

キャリアアップが目的なのに目先の給料の高さに目がくらんだり、家庭との両立が目的なのにハードワークな職場を選んだり・・・こうした失敗を避けるためには、面倒でも自分の転職の目的を紙に書いたり、人材紹介会社の営業マンに相談したり、してみるといいでしょう。
では実際に①から④についてご説明していきます。

①収入が上がるかどうか

何と言っても「収入が上がるかどうか」が転職の最大の理由という方も多いのではないでしょうか。「当たり前でしょ!」と思う方も多い方もいらっしゃると思いますが、意外に、看護師の年代別平均年収がどれぐらいか、はっきり知らない方も多いのです。

看護師の年代別平均年収看護師の年代別平均年収は、

  • 20代前半 380万円
  • 20代後半 440万円
  • 30代前半 450万円
  • 30代後半 460万円
  • 40代前半 490万円
  • 40代後半 510万円
  • 50代前半 530万円
  • 50代後半 550万円

准看護師

  • 20代前半 270万円
  • 20代後半 330万円
  • 30代前半 350万円
  • 30代後半 370万円
  • 40代前半 400万円
  • 40代後半 420万円
  • 50代前半 440万円
  • 50代後半 450万円

転職の際は、この年代別平均年収を基準にして、これより高い水準を狙うといいでしょう。注意してほしいのが、基本給だけでなく手当の額・内訳・賞与も含めた年収として考えて欲しいということです。

例えば、住宅手当や社員寮の存在は独身で一人暮らしの看護師にとっては、月に数万円の差が出てくる大きなポイントになります。とは言うものの、やはり基本的には、基本給の額が大きいところを選ぶべきでしょう。なぜなら、基本給が少なくて手当が多い病院と、基本給が多くて手当が少ない病院を比較した場合、ボーナスや退職金は基本給の額をベースに計算されるので、月収が同じでも年収は基本給が多い方が高くなる場合があるのです。

年代による年収の上がり方を把握する病院によっては、最初は年収が高くても伸び率が低いことや、逆に最初の給与は安くても上がり幅が大きいこともあるので、トータルとしてどちらが得かを考える必要があります。

特に、次の病院では長く勤めようとする場合は、重要なポイントです。年代別モデル賃金が聞けるといいですが、面接や募集情報ではなかなか分からない場合もあるので、そうした場合は、給与や待遇などの内部情報に詳しい看護師の転職・求人・募集サイトの情報などを参考にするといいでしょう。

②キャリアアップできるかどうか

2つ目は、キャリアップできるかどうかです。看護師として仕事を始めて、一通りの仕事を経験し、一人前となった後は、指導・教育していく立場になります。その後の一般的なキャリアパスとしては、看護師長・看護部長などの管理職として部下を持つキャリアを目指すか、あるいは特定の診療科のスペシャリストを目指すことになります。

ちょうど20代ぐらいで、自分の適性・やりたいことが定まってくる時期でもあり、そういった意味でも、20代での転職はひとつの大きな転換点になります。

その際考えるべきことは、自分がやりたい看護ができる診療科・病院への転職や、資格取得にメリットのある病院への転職です。特に、今後のキャリアアップの強い味方になるのが資格取得です。将来の資格取得を視野に入れて転職をする際には、資格取得に理解のある病院を選びましょう。

資格取得のためには実務経験だけでなく、研修や講座受講が必要になります。病院によっては資格取得の補助金を出したり、研修や講座受講を出勤扱いにしてくれたりするなどの支援をするところもあり、そうした支援制度のある病院を選ぶことが重要です。20代の看護師のキャリアアップを目的とした資格取得としては、認定看護師を目指す方が多いです。

③職場の人間関係が良いかどうか

3つ目は、職場の人間関係が良いかどうかです。看護師はハードワークなだけでなく、医師や他の看護師とチームで仕事するため、職場の人間関係は大変重要です。人間関係に大きなストレスを感じたり、悪い場合、心を病んでしまったりするケースもあります。

どんな仕事にも、また、どんな職場にも人間関係の悩みはつきませんが、人と人との関わりには相性がありますので、特定の人との人間関係に悩んでいるようなら、思い切って転職して気持ちよく働ける職場に転職してしまうのも一つの手段です。

20代なら、そうした理由での転職も、十分リカバリー可能です。ただし、面接等ではなかなか職場の人間関係まで分からないので、そうした場合も、看護師の転職・求人・募集サイトの情報などを参考にするといいでしょう。

④仕事と家庭・プライベートが両立できるかどうか

20代の看護師は若いということもあり、比較的日勤と夜勤の混ざったシフトにも慣れていきますが、看護師の仕事はハードワークで残業が多く、休みもなかなかとりづらいので、20代も後半になると疲れを感じるようになってきます。

また、そろそろ結婚、そして出産を・・・と考え出す年代でもあり、仕事と家庭・プライベートの両立を図ることを考え出す方が増えてきます。最近では結婚を機に退職という看護師も少なくなってきている傾向があり、結婚しても働き続ける看護師の方が多いですが、看護師のシフトは家族との時間が取れないことも多く、夜勤のない仕事に転職される方も多いです。

また、出産してから働き続けるということになると、時短勤務の制度があったり、保育所が整備されていたりする病院に転職した方が有利なのは言うまでもありません。

まとめ

今回は、20代の看護師のよくある転職理由についてご紹介しました。

これから転職を考えている方、そうでない方も、今の環境がずっと続くとも限りません。このタイミングで、自分は何をしたいのか、どうなりたいのか、考えてみてもいいのではないでしょうか。