日勤で週末休める看護師の転職【健診センター看護師】
目次
健診センター看護師の仕事内容とは
健診センターの健診とは、健康診断の略称です。
利用者は、会社員や自営業の人など比較的健康であり、働き盛りの若い人が多いのが特徴です。
看護師の仕事内容は、主に採血や尿検査、血圧測定、身体測定、問診といった基礎的な看護技術を提供することとなります。
健診センターでは1日に訪れる利用者が多いため、「ルーティンワークで数をこなす」という要素が強くなります。
また、治療ではなく健康に関するデータの収集を目的とする施設であることから、手際の良さや利用者への接遇などが求められます。
健診センターへの転職前に知っておきたい「検診」「人間ドック」との違い
健診センターへの転職を考える前に、「検診」や「人間ドック」との違いを知っておきましょう。
健診と検診、人間ドッグは似て非なるものです。
近年ではこれらのサービスを組み合わせて提供する施設も多くありますが、転職先の業務を把握するためには、「どのサービスを主に行っている施設なのか」について調べる必要があります。
健診と検診、健診と人間ドック、それぞれの違いについてご説明します。
健診と検診の違いとは
健診センターで行う健診とは、全身の健康状態を簡易的に把握することを目的に行います。
一方で、検診とは特定の臓器の異常を調べ、早期発見・早期治療につなげることが目的です。
代表的な検診には、「大腸がん検診」「胃がん検診」「乳がん検診」などがあります。
健診でなにかしらの異常が見つかった場合に検診を受ける、というイメージで良いでしょう。
健診と人間ドックの違いとは
健診と人間ドックの共通点は、全身の状態を調べることです。
では、健診と人間ドックの違いはと言うと、その検査の精密さです。
健診は長くても数時間で終わることがほとんどですが、人間ドックは丸一日時間がかかることも珍しくなく、1泊2日のプランもあります。
人間ドックでは、全身の状態を100項目に分けて検査することもあり、まさに「しらみつぶしに検査をする」のが特徴です。
健診センター看護師は「日勤・週末休み」が基本
ほとんどの健診センターは日中のみの営業であり、週末は休みとして設定しているので、健診センター勤務の看護師は、「日勤・週末休み」が基本となります。
また、残業が比較的少ないのも健診センターの特徴です。
主な業務内容が、利用者の健康面のデータを収集することであるため、業務にイレギュラーが発生しにくく残業を引き起こす要因がほとんどありません。
病院やクリニックなどでの勤務先よりも、淡々とした機械的な業務やルーティンワークが多いため、業務時間内に仕事を終えられることがほとんどです。
健診センター看護師へ転職するメリットとデメリット
健診センター看護師のメリット
健診センター看護師のメリットは、応用的な看護業務を求められないことでしょう。
健診センターは治療を行わない施設であり、利用者の健康状態を把握するためのデータ収集を効率的に行います。
実際に、1日に100人以上の採血をすることもあるようです。
利用者への接遇は求められるものの、基本的には次々と業務をこなさなければならないため、病院やクリニックなどでの患者対応に疲れ気味の人にとっては魅力的な働き方と言えるでしょう。
健診センター看護師のデメリット
健診センターへ転職することのデメリットは、給料が低い傾向にあることです。
看護師の平均年収が470万円であることに対し、健診センターは360万円程度が相場となります。
また、求人数が少なく、他の職種の1%以下というデータもあるほどです。
募集条件として、経験年数を問われることも少なくありません。ある程度の技術が求められる傾向にあります。
健診センターへの転職は転職サイトを活用しよう
健診センターへの転職は、日勤・週末休みだけでなく「ルーティンワークを淡々とこなしたい」「病気を患っていない方と接したい」という希望を持つ看護師にとって最適な職場です。
しかし、前述したように、求人枠が極端に少なく、転職が難しいことは否めません。
志望者も多く人気のある職場ですので、求人が出た時にいち早くその情報をキャッチできるようにしなければなりません。
そのためには、転職サイトを利用して、コンサルタントに希望を伝えておくのが必須です。
求人数が少なく転職の難易度が高いこのような職種ほど、専門の転職サイトを活用する意味があります。