看護師転職サイトのランキングは参考になるの?
ランキングの根拠
転職サイトに限らず、ランキング形式で商品やサービスを掲載しているサイトは多くあります。
例えば通販サイトであれば、そのサイト内での売れ筋ランキングや人気ランキングなど、自社の商品の売上げ量をそのままランキングすることは可能ですし、信憑性も感じられるでしょう。
但し、厳密にはそのランキングの順位が事実であるかどうかは外部からは確認のしようがありません。
これが、転職サイトのようなサービスの比較になった場合、まず比較する基準が明確でなければ、ランキングすること自体に意味がなくなってしまいます。
つまり、転職サイトの何を比較したランキングなのかが分からなければなりません。
例として、「登録者数ランキング」や「求人件数ランキング」であれば、各転職サイトに掲載されているデータを基にランキングすれば、それが根拠になります。
しかしこの場合も、根拠となる各転職サイトに掲載されているデータの信憑性までは、外部の人間が証明することはできません。
信憑性を持たせるには、調査対象や調査方法、調査日時などを明記する必要があるでしょう。
このように、ランキングにするには、その根拠が明確で誰でもが納得できるものでなければ意味を成さないものになってしまうのです。
転職サイトをランキングすることは困難
転職サイトのような目に見えないサービスを提供している事業者をランキングするには、多方面からの比較基準が必要です。
登録者数が多く求人件数が多ければ利用者にとって良いのかというと、一概にはそうとも言えません。
何故なら、転職する目的や希望する条件などは各々で異なるからです。
ある人にとってはとても満足できる転職サイトだったとしても、それが他の転職希望者に当てはまるとも言えません。
また、転職サイトで実際に転職希望者をサポートするのはコンサルタントです。
同じ転職サイトに在籍するコンサルタントでも、経験や実績に違いがあり、能力には個人差があるでしょう。
担当になったコンサルタント次第で、転職が成功できるかどうかが大きく左右されてしまいます。
このように、様々な要素が絡まり合う転職サイトのサービスをランキングするには、多くの比較基準でランキングし、その上で総合的に評価しなければなりません。
利用者に真に役立つランキングを作成するのは困難を極めると言えるのです。
宣伝の意味合いが強い
では、インターネットのサイト上でよく目にする転職サイトの「おすすめランキング」とは、どのような意味をもっているのでしょうか。
ほとんどは、サイトの運営者側独自の基準でランキングしたものになっています。
基準も根拠もサイトによって異なりますので、ランキングの順位が全く違うものになっていることが多いものです。
このようなランキングが意味しているところは、そのサイトの運営者が勧めたい、利用して欲しいところをランキングという形で宣伝しているということになります。
参考にできるところは?
明確な基準と根拠がない「おすすめランキング」のようなものには、何も参考にできるものはないのかというとそうでもありません。
多くのランキングで、順位は違ってもよく目にする転職サイトがいくつかあるはずです。
順位はともかく、よく目にするところというのは、人材サービス業界で知名度が高く、運営企業も有名企業や大手企業の場合が多いのです。
長年、人材サービス業界で実績のある大手企業が運営母体であれば、それだけで利用者にとって安心できる材料になります。
特に、転職サイトを利用するのが初めてという人は、このような観点で多くのランキングを見ていくといいでしょう。
実際に利用してみて自分にとって良いかどうかを判断する
ご説明してきたように、多くのランキングを見る時には、転職サイトにはどのようなところがあるのか、どこが有名なのかなどを知るための材料程度に止めておきましょう。
実際には、転職サイトに登録し自身で利用して良し悪しを判断すべきです。
自分の希望している転職を実現するためのサポートを十分にしてもらえそうかどうかを判断して、自身の転職成功に役立つと思える転職サイトを利用しましょう。