看護師がスキルアップを図る方法
目次
スキルアップを失敗しないために…まずは理由を明確に!
「スキルアップをしたい」と思っていても、実際に行動に移せないときにはある原因があります。
それは、スキルアップを図る理由が明確でないことです。
スキルアップをすることで「どのような看護師になりたいか」というゴールが見えていないと、そこに至るまでの道(スキルアップの方法)が分かりません。
さらに、やみくもに勉強会へ参加したり資格を取得したりしても、実際の看護スキルとして活かせないことも起こり得ます。
スキルアップとひとことで言っても、その方法はたくさんあります。
そのなかからあなたにとって最適なスキルアップ方法を見つけるためには、まずスキルアップを図る理由を明確にしましょう。
例えば、「キャリアアップのため」「看護師としての自信をつけるため」「収入を上げるため」など、人それぞれスキルアップしたい理由があるはずです。
自分がどのような看護師を目指しているかをはっきりさせた上で、スキルアップの方法を見つけるようにしましょう。
看護師がスキルアップを図るための4つの方法
看護師がスキルアップを図るためには、大きく分けて4つの方法があります。
あなたが目指す看護師像に近づくための方法は、きっとこの4つの方法のなかにあるはずです。
資格を取る
看護師のスキルアップ方法として一番ポピュラーなのが、「資格を取る」ことでしょう。
資格を取ることで、あなたが看護スキルを持っていることを形として証明することができます。
看護師に特に人気の資格は、「専門看護師」や「認定看護師」です。
それ以外にも、「ケアマネージャー」や「保健師」、「助産師」などさまざまな資格があります。
また、海外での活動や論文発表のためにTOEIC高スコアを取ったり、MR転職のためにMR認定資格を取得したりする看護師もいます。
看護師として一定水準以上の看護スキルを証明できる資格もあれば、看護師資格の付加価値として役立つ資格など、その種類はたくさんあるのです。
研修会や勉強会、セミナーへの参加
各地で行われる研修会やセミナーなどへ参加することで、看護スキルの向上を図ることができます。
専門的かつ高度な知識を発表するような研修会や、実践的な看護手技を習得できる勉強会など、スキルアップのための催しは日々どこかで行われています。
段階を追って継続的に行われるような研修会であれば、修了証明書を発行している場合もあり、ある意味では資格の一部だと言えるでしょう。
また、院内の研修や勉強会でもスキルアップを図ることは十分可能です。
特定の疾患への治療で有名な病院や、研究活動が盛んな施設に勤めているのであれば、院内研修でも高度なスキルを身につけることができることでしょう。
大学・大学院への進学
大学や大学院は研究・教育機関であるため、高度な知識を身につけるには最適な環境です。
最先端の基礎研究だけでなく、高度な応用スキルなどを効率的に学ぶことができるでしょう。
また、あなた自身の目指すスキルアップやキャリアアップに適した大学院や研究室を選ぶことができるのも魅力です。
大学卒での学士や、大学院で取得できる修士・博士は、生涯収入をアップするために重要です。
専門看護師や臨床心理士などの資格は大学院を卒業していることが取得条件となるため、スキルアップ・キャリアアッププランによっては検討する必要のある方法の一つです。
転職をする
転職をすることで看護師のスキルアップにつながるケースもあります。
実際に、看護師の転職理由の上位を「キャリアアップ・スキルアップのため」が占めていることをご存知でしょうか。
大学病院や有名病院に転職することで、高度な知識やスキルを習得することができるでしょう。
特に専門看護師や認定看護師の資格取得の足掛かりとして、大学病院の消化器内科や脳神経外科などに転職するケースが多くみられます。
スキルアップ・キャリアアップで目指している資格によっては、特定分野での勤務経験が問われたり、勤務していることで有利に働く場合があります。
看護師が確実にスキルアップするためには
あなたが看護師として確実にスキルアップしたいのであれば、気を付けるべきことが2つあります。
それは、「遠回りしないこと」と「最適な環境に身を置くこと」です。
例えば、看護師長としてリーダーシップを発揮するような働き方が目標であれば、指導の立場に回れる認定看護師の資格を取得したり、管理者として立ち回れるスキルをセミナーで習得したりといった方法を取ることになるでしょう。
また、地域分野で活躍したいのであれば、ケアマネージャー資格を取ったり実際に訪問看護事業所で働く経験が必要となります。
自身が目指す看護師像へ向けてスキルアップを図るのであれば、できるだけ近い環境に身を置くことを検討してみましょう。