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今増えてる老人ホームでの働き方とは?

今増えてる老人ホームでの働き方とは?

医療業界に特化した某人材紹介会社に勤務している村中です。 近年、高齢化が進む中で、在宅医療の需要と共に上がってきているのが、老人ホームです。これまでは病院で働くことがメインとされている風潮もありましたが、最近では、新卒から在宅医療をする方や、老人ホームなどの施設にて看護師勤務を始める方も少なくないようです。 また施設の数が、病院と比べても圧倒的に多い為、転職の際に選択肢として検討される看護師も年々増えてきております。 そこで今回は意外と知らない老人ホームの仕組み、働き方をご説明致します。

老人ホームとは

まず初めに、老人ホームとは入居者に食事などを提供し、入浴等を介助するサービスを行うスタッフがいる、高齢者向けの生活&居住スペースのことです。介護職員を中心に、高齢者のさまざまな生活支援を行っている場所になります。

施設には入居者専用の居室があり、ほかにも食堂や浴場、レクリエーションを行う広間などの共有スペースが設けられているのが一般的です。入居者同士がいっしょに食事をしたり、趣味や施設内の活動を通じて交流を深めたりするなど、通常の社会と変わらない生活を送れるようサポートすることが、老人ホームにおける看護師のおもな役割になります。

老人ホームで看護師に求められるのは「入居者の健康管理」が第一です。あくまでも高齢者が集う生活の場であり、高齢者の病院ではないため、介護老人福祉施設を除く老人ホームには医師が常駐していません。このため、入居者の健康をしっかりチェックする役割を看護師が担うことになります。

施設の協力医の指示に基づいて必要な処置を行い、各人の服薬を管理することはもちろん、定期健康診断の手配や、同じ施設で働く介護職員と連携することも大切な仕事となります。

また、入居者本人から体調について話を聞き、毎日の生活から健康状態をしっかりと把握し、変化があったときに適切な対応を迅速に行う必要があります。つまり、介護職員や協力医との綿密な連絡は欠かせません。

その一方で、入居者の家族から情報を得ることや、逆に健康状態について報告を求められることもあります。いずれも入居者の緊急時に、スムーズに医療機関に対応してもらうための重要な業務です。それだけ多くの関係者との連携が求められる仕事になりますから、看護師としての基本的な能力だけではなく、高いコミュニケーション能力やサービス精神が求められます。

老人ホームの種類

老人ホームには、自宅で介助を受けられない高齢者を行政が養護する「養護老人ホーム」、常時介護が必要な高齢者が入居する「特別養護老人ホーム」、無料あるいは低額で日常生活をサポートする「軽費老人ホーム」など、さまざまな種類があります。また、介護の有無だけではなく、生活支援だけを行う住宅型のサービスもありますから、入居者の希望や健康状態に合わせて施設を選択できることも大きな特徴です。

なお、施設の規模は入居者の健康状態によっておおよそ決まっており、自分で身の回りのことの大半をこなせる(元気な)方が多い老人ホームは比較的規模が大きく、介護者の手助けが必要な要介護者向けの施設は50室未満の小規模な施設がほとんどとなっています。

また、看護師の求人が多い介護付有料老人ホームは、入居者の数によって看護師の人数が定められており、入居者が30名までの施設では1名、31~80名までの施設は2名、81~130名までの施設は3名となっています。その一方で、勤務時間については決まりがなく、施設によっては24時間ずっと看護師がいる必要がないこともあります。このため、日中(日勤)だけという求人も多く見られます。

老人ホームで働く看護師のメリット・デメリット

メリット

老人ホームで働く看護師のメリットは、仕事内容が一般的な病院の看護師と比べて業務負荷が軽いことが挙げられます。これは、おもな仕事が日々の健康チェックと服薬の管理になるからです。高齢者が入居する施設ではありますが、重篤な病気を抱えている方が少ないため、高度な医療処置を求められる機会はあまりありません。

医療行為が必要な場合は、入居者の方に付き添って通院し、医師や病院の看護師に入居者の状態を伝えることを求められます。また、急患の対応が発生することも少ないため、突発的な残業が必要なケースも少なく、勤務時間が安定している点も見逃せません。

デメリット

大半の施設で看護師は少数精鋭、ときには一人だけということもあります。職域がきちんと分けられていない施設の場合、介護の仕事を手伝う場面が増えるかもしれません。

毎日の医療行為がなく、病院で開かれているような研修や勉強会も望めませんから、スキルアップを図ることは難しくなります。看護師として現場経験を積み、キャリアアップを目指している人には向いていないかもしれません。

逆に、看護に加えて介護のスキルを伸ばしたい人には最適の職場といえるでしょう。

老人ホームに向いている方

入居者の健康状態を確認する仕事ですから、入居する高齢者との交流は必須となります。部屋を訪問した際の日常会話から、服薬や健康についてのアドバイス、施設内でのコミュニケーションまで幅広く行う必要がありますので、高齢者との交流が好きな人にとても向いています。

老人ホームの入居者は短期ではなく、長年にわたってお付き合いしていくことになりますので、信頼関係をじっくりと築くことができます。また、施設の介護者や協力医、機能訓練指導員、入居者の家族など、複数の立場の人と連携し、健康を管理するチームケアに魅力を感じられる人にも向いているでしょう。老人看護や高齢者の生活介助、認知症への対応、ターミナルケアといった分野に興味がある人にもおすすめです。

冒頭で記載した通り、著しいスピードで老人ホームが設立されてきています。皆さんも是非、参考にしてみてくださいね。