看護師の退職の際に心配なのが、「退職を引き留められた場合にどう説明するか」ではないでしょうか。 実際に、退職の理由を上手く説明できる自信がなく、ずるずると勤務し続けてしまうケースも決して珍しくありません。 今回は、退職を引き留められないような理由について、実例を見ながら考えていきましょう。
目次
看護師の退職は引き留められるものだと思っておこう
ご存知のように、看護師は慢性的に人手不足な業界です。
職場との良好な関係を保ったまま退職できるケースであっても、一度は引き留められるケースがほとんどでしょう。
職場の引き留めの言葉に応じたまま、転職活動を勧められない看護師も決して少なくはありません。
もし転職を決意したのであれば、引き留められた際にきっぱりと断れるような理由を考えておくべきなのです。
では、どのような退職理由であれば引き留められにくいのでしょうか。
退職を引き留められない理由をご紹介!引き留められない理由の実例
退職をスムーズに進めるためには、引き留められないような理由を用意しておくことが大切です。
ここでは、引き留められない退職理由を、実例を提示しながらご紹介します。
親御さんの介護のため
親御さんが介護を必要とするような状態となれば、退職を引き留めることはできないでしょう。
家庭のやむを得ない事情について、職場は介入できないからです。
しかしその際に、短時間勤務や休日数を増やすなどの代替策を職場から提示されることもあり得ます。
そういった場合、「実家が遠方にあって勤務を続けられない」「付きっきりの介護が必要だ」などの理由を挙げることで、引き留めを拒むことができます。
ただし、退職理由として親御さんの介護は一般的なものなので、嘘であることがバレやすいというデメリットもあります。
円満な退職をするには嘘は禁物です。
基本的には、本当に親御さんの介護が必要な時や、必ず職場にバレない確信がある時だけにしておいた方が好ましいでしょう。
他科の経験を積みたい
「他科の経験を積みたい」という退職理由も一般的なものです。
現在勤務している病院などに該当する診療科がない場合、正当な転職理由となるでしょう。
看護師のスキルアップや経験を積むことを目的として転職するのであれば、その旨をしっかりと伝えるようにしましょう。
円満に退職できるようしっかりと退職理由を伝えれば、きっとあなたの転職を応援してくれるはずです。
体調不良
体調不良での退職では、職場は引き留められないことが多いようです。
特に通院を証明する診断書を提示できれば、すぐに退職の希望に応じてもらえることでしょう。
心身の健康は今後の看護師生活のために、何よりも大切なものです。
仮に休職制度を利用するよう勧められたとしても、「しばらくしっかりと休みたいので…」と伝えれば無理な引き留めはされないはずです。
毅然とした態度でのぞむようにしてください。
結婚などの家庭の事情
*結婚や妊娠をきっかけに退職する看護師は多いです。
例えば結婚では、「夜勤のない勤務体系のところへの転職」や「肉体的な負担の少ない転職先」を検討するケースがほとんどです。
家庭の事情であれば、あなたに負担のない勤務体系に変えることで引き留められることもあるかもしれませんが、「夫と相談した上なので…」ときっぱりと断るようにしましょう。
引っ越しなどで勤務先が遠方になってしまう場合は、その旨を伝えると良いでしょう。
こちらの退職理由も看護師の退職では一般的なものなので、該当するのであればぜひ伝えるようにしてみてください。
退職の相談は転職サイトで
転職サイトでは、転職活動におけるすべてのサポートをしてくれます。
もちろん退職を円満に進めるためのアドバイスもそこに含まれます。
実際に、在職中から転職活動を行う看護師は多く、転職サイトのコンサルタントは退職で引き留められやすい事情も把握しています。
転職コンサルタントはあなたに合った退職理由について、一緒に考えてくれることでしょう。
看護師業界は思いの外狭く、「いかに円満に退職できるか」はとても大切です。
ぜひ転職コンサルタントと相談しながら、角の立たない退職理由を見つけるようにしてください。