転職活動に必要な書類として、履歴書と共に職務経歴書を作成することが一般的です。 看護師の転職においては、必ずしも必要とされない場合もありますので、はじめて作成するという人も少なくないでしょう。 しかし、職務経歴書は自身のことをよりアピールできる材料になりますので、作成しておくに越したことはありません。 ここで、どのように作成していけばいいのかをご説明します。
看護師転職での職務経歴書の書き方
職務経歴書には一定の書き方がありますが、実は「何を書くか」といった内容は自由です。
職務経歴がしっかりと伝わる内容であれば、特に内容は問われません。
ここでは、一般的な職務経歴書の項目や、それぞれの書き方をお伝えします。
経歴概略
経歴概略の欄では、今までの経歴を簡潔に書きます。
今までの退職・転職の理由、今回の転職を考えるまでに至った経緯を記入するようにしましょう。
特に転職を何度か経験している方は、今までの看護師人生をまとめて書くようにします。
自己アピールをさりげなく記入しておくことが、経歴概略の書き方のコツです。
記入例
総合病院の内科に5年間、看護師として従事しました。
引っ越しを機に、整形外科病院に転職し、5年間勤務して参りました。
整形外科病院では数多くの患者様とコミュニケーションを重ねてきました。
そのなかで、リハビリテーションに励む方や高齢の方に対し、前向きな治療を促すためのコミュニケーションを学びました。
認知症の方を含めた高齢者とのコミュニケーションには特に自信があります。
現在は、その経験を介護施設での看護業務で役立たせたいと考えています。
職務内容
職務内容の欄には、「職務経歴」「職務内容の詳細」を記入します。
それぞれの項目ごとに以下の様な内容を記入しましょう。
職務経歴
- 施設名の正式名称
- 施設の概要(病床数・診療科)
- 勤続年数
- 雇用体系(正社員やパートなど)
職務内容の詳細
- 役割(看護師長や教育係など)
- 業務の内容や、学んだこと、身につけた看護スキルなどを具体的かつ簡潔に書く
※職務内容の詳細記入例
整形外科では、主に回復期リハビリテーション病棟を担当。
外用薬の塗布や、点滴・注射、バイタルサイン測定・管理などの看護業務に従事。
リハビリテーション科との日時調整を「見える化」するためのボードを作成し、業務の円滑化を促す。理学療法士や作業療法士、患者様を交えたリハビリテーション計画の作成や、病棟での機能訓練の遂行を行うなかで、他職種との連携や日常生活動作訓練のサポートを行う。
保有資格
看護師・准看護師資格以外の資格や免許を記入します。
現在所有している資格や免許を記入します。
また、現在取得のために取り組んでいる資格があれば「取得見込み」として記載することもできます。
看護業務と関連のある資格を記入していくことで、さりげない自己PRも可能です。
志望動機・自己PR
志望動機や自己PRの欄では、あなたがなぜその職場に転職したいのか、そこで役立てる知識を持っているのか、などを記入します。
特に転職先の病院の指針に同意している旨を記入することが効果的です。
そのためには、転職サイトから得られる転職先の詳細な情報が欠かせないものとなります。
志望動機・自己PR欄は、転職サイトのコンサルタントと相談しながら記入することで、転職の成功率は大幅に高くなるでしょう。
職務経歴書を書き終えたらしっかりと見直す
職務経歴書は作成途中に気付かないような記入ミスをしてしまいがちです。
誤字・脱字はもちろんのこと、「職務経歴の情報に間違いはないか」「あなたの強みや実績を伝えられる内容となっているか」といったポイントを確認しましょう。
転職サイトに在籍する転職コンサルタントは、履歴書や職務経歴書の作成をサポートするサービスも行っています。
あなたの担当コンサルタントと協力しながら作成することが好ましいでしょう。
職務経歴書を書き慣れていない看護師の人はとても多いです。
肩肘を張って作成する必要はありませんが、あなたの魅力を転職先に伝えるものとして重要なものとなります。
ぜひ賢く転職サイトを活用し、転職に強い武器となる職務経歴書を作成してください。