「日勤・週末休み」を条件とした転職をするうえで、デイサービス看護師も視野に入れてはいかがでしょうか。 デイサービスは看護師の職場としてはまだ馴染みの薄いところであり、あまり仕事内容を知らないという人も多いでしょう。 デイサービスでの勤務経験は、実は看護師として今後働いていく上で貴重なものとなります。 ここでは、デイサービスに勤める看護師の仕事内容や、転職する際に気を付けるべきポイント、転職するメリットをご紹介します。
目次
デイサービスとは?デイサービスでの看護師の仕事内容
デイサービスとは、通所介護サービスの一つです。
つまり、在宅で介護を受けている人を対象とし、看護サービスを提供することになります。
デイサービスでの看護師の仕事内容は、看護業務だけでなく、生活介護(食事・入浴・排せつ介助など)から機能訓練(リハビリ)の補助など多岐に渡ります。
病院やクリニックなどにおける一般的な看護師の業務に留まらず、利用者に総合的に関わることが、デイサービス看護師の最大の特徴です。
デイサービス看護師は「日勤・週末休み」が可能!ただし注意することも
デイサービスは、基本的に「日勤・週末休み」という勤務体系として働くことになります。
夜勤や土日出勤はなく、プライベートを確保するためには理想的な勤務体系だと言えるでしょう。
ただし、転職に際して注意しなければならないことは、土曜日営業を行っているデイサービスの事業所も一定数はあることです。
日曜日は休みを設けている事業所が全体の9割であるため、日曜出勤は免れるでしょう。
しかし、土日休みを転職の絶対条件とするのであれば、「土曜日は営業しているかどうか」についての確認は必須です。
デイサービスへの転職はメリットが多い
デイサービスへの転職は、看護師にとって「日勤・週末休み」以上に大きなメリットが多くあります。
それは、「他職種連携を学べる」ことや「在宅介護・医療の経験が得られる」ことです。
他職種連携や看護以外の技術は、これからの時代の看護師に求められるスキルとなります。
他職種連携を学べる
デイサービスでの看護師の業務は、重度の要介護者に対しての医療的な処置だけではありません。
食事や入浴の介助や、歩行訓練・レクリエーションなどの機能訓練(リハビリ)業務を臨機応変に行うこととなります。
また、デイサービス事業所内では、看護師、介護スタッフ、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職、生活相談員など、それぞれの専門職が同室で過ごすことになります。
したがって、他職種連携が自然と行われる環境であり、それぞれの業務の大変さや面白さなどを、身をもって学ぶことができるのです。
昨今では、医療業界や介護業界で「他職種連携の重要性」が見直されており、今後の看護業界でもスタンダードになるでしょう。
他職種連携が自然に行われるデイサービスでの経験は、今後看護師として違う職場で働くこととなった場合でも、貴重なものとなるでしょう。
在宅介護・医療の経験が得られる
これからの超高齢化社会を迎えるにあたって、国や自治体では「在宅での介護」を方針とする動きを見せています。
ドイツやスウェーデンなどの介護先進国では、在宅介護を推し進めており、日本もそれに追随する形となるでしょう。
そういった医療・介護の流れのなかで、デイサービスでの経験は大いに役立つこととなります。
デイサービスでは、「在宅での医療的な処置の方法」や「日中の過ごし方」などの情報を踏まえた上で、看護的な処置やそれ以外のケアなどの提供の仕方を、他職種のスタッフと相談し、決定します。
つまり、在宅介護・医療で必要となる考え方やスキルを総合的に身につけられることになります。
国や自治体が掲げるテーマである「在宅介護・医療」の経験を得られることは、これからの看護師人生において大きな強みとなるのです。
「日勤・週末休み」のデイサービスへ確実に転職するには
デイサービス看護師へ転職する魅力は、日勤・週末休みだけでなく、介護やリハビリなどの視点やスキルを学ぶことができることにもあります。
土日休みを確実に確保しつつ、将来的に大きなメリットがあるデイサービスへの転職には、転職サイトの利用をおすすめします。
転職サイトでは、それぞれのデイサービス事業所の募集要項が記載されており、土日休みを設定している事業所を効率的に見つけることができます。
また、「魅力的な事業所だけど、土曜日勤務の可能性がある…」といった場合でも、転職コンサルタントを通じて勤務体系の調整ができることもあります。