ホームへ戻る

カテゴリー

新着記事

ここ1ヶ月間の人気の記事

最先端の医療技術に触れられる診療科

看護師が血液内科へ転職する場合のメリット・デメリット

看護師が血液内科へ転職する場合のメリット・デメリット

「看護師として専門性を高めたい」「キャリアアップを目指したい」と考えている人には、血液内科への転職がおすすめです。 血液内科とは、血液や骨髄、リンパ腺などの疾患に対応する診療科です。 主な疾患として、急性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、再生不良性貧血などが挙げられます。 血液内科が対象とする疾患は治療難易度が高く、難病指定されているものも多いことから、大規模な総合病院や大学病院でしか設置されていません。 そのため、看護師の転職先としてもあまりポピュラーではありません。 今回は、血液内科の業務内容を踏まえながら、看護師が転職する場合のメリット・デメリットや、転職での注意点を解説します。

看護師が血液内科へ転職するメリット

看護師の転職先として馴染みの薄い血液内科ですが、実は転職でのメリットはたくさんあります。

ここでは、血液内科への転職で看護師が得られるメリットについて見ていきましょう。

専門性を高められる

血液内科は、看護師としての専門性を高めるために最適な転職先です。

血液内科の対象疾患は、他診療科では扱わないような特殊な疾患であるため、必然的に専門性の高い知識が身につきます

また、難病を治療するための化学療法や骨髄移植など、最先端の医療技術に触れる機会が多いのも血液内科の特徴です。

血液内科での勤務では、血液のがんと呼ばれる悪性リンパ腫や白血病を治療することから、認定看護師の特定分野である「がん化学療法」や、専門看護師の特定分野である「がん看護」といったキャリアアップにつなげることも可能です。

実践的な看護スキルが身につく

血液内科では、専門的な知識を学べるだけでなく、実践的なスキルを身につけることもできます。

血液内科の看護業務は、検査用の採血業務、輸血や薬剤の点滴ルートの確保、全身管理の3つを中心に行います。

日々の業務のなかでこれら3つの業務を他診療科よりも頻回に行うため、血液内科に勤務することでみるみるスキルアップしていきます。

また、点滴滴下量の調整においても、他診療科より厳格に管理されていることが多く、高いスキルが身につくことになります。

クリーンルーム(無菌室)での看護ケアを経験できる

化学療法によって白血球量が減少した患者が入るクリーンルーム(無菌室)は、血液内科に勤務する看護師しか入る機会のない場所だと言えるでしょう。

クリーンルームでの看護ケアを経験できることも、血液内科勤務のメリットとして挙げられます。

クリーンルームでの看護業務のなかで、感染管理への知識を深められるでしょう。

看護師としてのやりがいを感じられる

血液内科での治療は、患者にとって壮絶なものですが、その分状態が快方に向かった際の喜びはとても大きいものです。

再発を考慮した検査通院は継続するものの、患者が無事退院できたときに感じるやりがいは、看護師として働く上でのモチベーションとなるでしょう。

看護師が血液内科へ転職するデメリット

血液内科への転職ではたくさんのメリットが得られますが、一方でデメリットも少なくありません。

ここでは、血液内科への転職でのデメリットを挙げていきます。

業務内容がハード

血液内科で対応する疾患は、容態が急変したり命を落としたりする可能性が高いものです。

そのため、細やかな全身管理や血液検査での病状把握が欠かせません。

いつ症状が重篤化するか分からない状況で、日々たくさんの患者のケアや、薬剤の変更への対応、患者の家族へのサポートなど、多岐に渡る業務をこなすことが求められます。

また、急変対応などのイレギュラーな業務が多いなかで、必然的に残業が多くなってしまうことも血液内科勤務のデメリットと言えるでしょう。

患者のメンタルケアが難しい

血液内科の患者は、抗がん剤など副作用の強い薬剤を長期間投与されていることから、精神的に追い詰められている人が多いです。

また、いつ病状が悪化して命を落とすか分からない状態であり、精神的な余裕がない場合がほとんどです。

看護師としては、そのような状態に陥っている患者のメンタルケアを行いたいと考えるのが当然のことでしょう。

しかし、実際にはどのように支えれば良いのかが分からず苦悩してしまうようです。

血液内科看護師には、極限的に辛い患者を精神的に支えられるような強い心が必要です。

かなりの勉強量が求められる

血液内科看護師には、先ほどご説明したとおり特殊な疾患への理解や最先端の治療技術、化学療法や骨髄移植を患者に説明できるレベルの知識が求められます。

そのため、常に血液内科関連の勉強をすることが必要不可欠です。

特に他診療科からの転職を検討している看護師は、転職直後には膨大な勉強量が必要となるかもしれません。

血液内科への転職では、専門性がとても高い知識が身につくメリットがありますが、その分相応の勉強量が求められることになります。

血液内科への転職での注意点

血液内科は、大学病院や大規模な総合病院など、高度な医療環境が整っている施設にしか設けられていません。

そのため、全国的にも数が少なく、求人案件は少ない傾向にあります。

血液内科への転職を成功させるためには、転職サイトを利用する必要があるでしょう。

転職サイトでは、血液内科の求人案件を一覧できる機能があり、効率的に検索することができます。

また、転職サイトにはサイト上に掲載されていない「非公開求人」があるため、血液内科の募集が見つかる可能性が高くなります。

求人案件の絶対数が少ない血液内科へ転職するためには、効率的に案件を探し出せたり、非公開求人などを紹介してもらうことが重要となります。

転職サイトを上手く活用し、血液内科への転職の成功率を高めましょう。