脳神経外科は、診療科目の中でも「花形」と呼ばれるほど、一目置かれる存在です。 看護師の転職先としても脳神経外科は人気の高い診療科となっています。 憧れられることも多い脳神経外科ですが、転職する場合にはメリットやデメリットがあります。 今回は、看護師が転職を失敗しないために知っておくべき脳神経外科への転職のメリット・デメリットをご紹介します。
目次
看護師が脳神経外科へ転職するメリット
転職先として人気の高い脳神経外科ですが、それには理由があります。
脳神経外科へ勤務することは、看護師として大きなメリットが得られるのです。
ここでは、そのメリットについて見ていきましょう。
高度な医療知識や看護スキルを身につけられる
看護師が脳神経外科へ転職することで得られるメリットに、高度な医療知識・看護スキルが身につくことが挙げられます。
脳神経外科では、脳や脳疾患の知識だけでなく、術後の全身管理や摂食嚥下にかんする知識・経験を得られます。
専門的な看護スキルだけでなく、その周辺知識が求められる診療科であるため、さまざまな経験がトータル的に身につくことが特徴です。
また、最先端の医療技術や機器を目にする機会も多く、看護師として大きく成長できることでしょう。
看護師としての泊がつく
脳神経外科は医療のなかでも花形と呼ばれるほどに注目されています。
高度なスキルが必要な脳神経外科の看護師は、他の診療科からの信頼も厚く、一目置かれた存在になります。
自身のスキルアップの面でも、特に認定看護師を目指している人には、脳神経外科での経験が大いに役立つでしょう。
転職時に有利
脳神経外科での勤務経験がある看護師は、それだけで他の病院や他の診療科へ転職する場合に優遇される傾向があります。
もちろん、実際に高度な看護スキルが身についており貴重な人材であることは間違いありませんが、採用側の医療機関からすると「脳神経外科での経験がある看護師であれば大丈夫だろう」と判断されることが多いようです。
それほどに看護師の将来的なキャリアアップにおいて、脳神経外科での勤務経験はメリットが大きいものだと言えます。
給料が高く設定されている
他診療科と比較し、脳神経外科の看護師は給料面でのメリットもあります。
脳神経外科に勤務する看護師は、同年代の平均水準よりも高い給料をもらえる傾向があります。
残業や夜勤が多く、業務内容はハードではありますが、給料としてしっかりと反映されているようです。
看護師が脳神経外科へ転職するデメリット
脳神経外科へ転職するメリットはとても大きいため、ついデメリットを見逃してしまいがちです。
大きなメリットがある分、デメリットを知った上で覚悟を決めることが求められます。
精神・身体面での負担がとても大きい
脳神経外科への転職では、精神面や肉体面に大きな負担がかかることを覚悟しておかなくてはなりません。
まず、最先端の医療技術についていけるよう、勉強をし続けることが求められます。
研修会や勉強会などへの参加も必須となるでしょう。
また、業務内容そのものも非常にハードです。
脳というデリケートな領域を扱う脳神経外科では、患者の容態の急変がいつ起こるか分かりません。
全身管理や経過観察を常に行う必要があり、一刻も気が抜けない雰囲気のなかで業務を行うため、プレッシャーやストレスがとても大きくなります。
必然的に他診療科と比較して残業や夜勤も多く、プライベートの確保は難しい環境となります。
介護スキルも求められる
一般的な診療科では、看護師と介護福祉士は業務が分担されていますが、脳神経外科では看護師が介護ケアを行うことがあります。
重篤な患者や術後のデリケートなケアが必要な患者には、個別で介護を行ったりします。
介護ケアには入浴や排せつ介助も含まれており、それらに抵抗のある人にとっては大きなデメリットとなるでしょう。
脳神経外科への転職で注意することとは?
脳神経外科のメリットやデメリットを踏まえた上で、転職を決意した看護師が注意しなければならないことがあります。
それは、「脳神経外科への転職は難しい」ということです。
脳神経外科では、高度な看護スキルを必要とするため、現状のスキルや実績などを厳しく審査されます。
そのため、脳神経外科への転職を成功させるためには、今までの看護師としての経験や志望動機などを明確に伝えることが重要です。
そこで、転職サイトを活用した転職をおすすめします。
転職サイトでは、在籍しているコンサルタントが、あなたの看護スキルや経験などのプロフィールを踏まえた上で求人先に推薦したり交渉したりしてくれるのです。
また、あなたの現状の看護スキルで転職できる募集先を提示してくれるため、無理のない転職先を見つけ出すことができます。
看護師の転職先として難易度が高い脳神経外科への転職を成功させるためには、転職サイトの活用が必須と言えるでしょう。