TVCMなどで常に注目を浴びているのが美容外科です。 一般的な医療機関を受診する患者は何らかの疾病を抱えているのに対して、美容外科を受診する人は疾病ではありません。 美しさを追求して美容外科を訪れます。 美容外科は自費診療になりますが、それでも美容外科を気軽に受ける人が増え続けています。 またこの美容外科クリニックに転職を希望する看護師も増えつつあります。 どうして看護師が美容外科クリニックへの転職を希望するのでしょうか。 また転職に際して注意しておくべきことはどんなことなのでしょうか。
目次
看護師における一般の医療機関との違いや特徴
美容外科クリニックを受診するのは疾病を抱えた人ではないため、そこに勤務する看護師にとっても一般医療機関とは違いが生じます。
高額な収入
一般的に美容外科クリニックの看護師の収入は、一般医療機関と比較すると、高額に設定されています。
年収にするとかなりの差になってしまうほど違いがあります。
しかしながらその内訳は、ボーナス支給額が高額になっている場合や、下に記述した売上ノルマなどを加算しているケースもあります。
この高額な給与によって、美容外科クリニックが求人を出すと、応募が殺到しているのが現状です。
売り上げノルマの存在
美容外科クリニックでは、看護師に対して売り上げノルマを課しているところがあります。
つまり一度受診した人が確実に手術を受け、何度も手術を受けたくなる営業的セールストークが求められる施設もあるのです。
この場合にはノルマの達成率が給与に反映される形になっています。
もちろん全ての美容外科クリニックがこの制度を取り入れているわけではありません。
入院設備がないところが多い
美容外科クリニックには入院設備がないところも多く、その場合には夜勤の必要が無くなります。
ただし入院設備のある施設では、夜勤を交代制で受け持つ必要があります。
一般医療機関と異なる看護技術がある
美容外科クリニックでは、基本的にどの施術でも無痛で行うのが原則となります。
一般医療機関では麻酔を利用しない手技でも、美容外科クリニックでは麻酔を行うなど、看護技術に違いがあります。
看護技術の取得方法は美容外科クリニックにより違いはありますが、教育体制が整っているところや、自主的な習得を促進しているところなど様々です。
求められる看護師像
美容外科クリニックが求める看護師像も一般医療機関とは若干異なりますので、注意しておく必要があります。
看護技術面として
美容外科クリニックでは看護師としての基本的なスキル、例えば注射や点滴などができればスキル面はそれほど問われません。
ただし入院設備のあるところなどでは手術中の急変などに備えるため、臨床経験や手術室勤務経験を重視している場合もあります。
コミュニケーションスキルとして
美容外科クリニックでは診察を受けた人に信頼してもらい、施術を受けてもらうようにして売り上げを発生させます。
またリピートしてもらうことも大切な要素です。
そのため通常の医療機関で必要とされるコミュニケーション以上のセールストークができるスキルが求められます。
看護師の外見として
美容外科クリニックは美しさを提供しているところです。
そのため看護師にもある程度の外見的美しさが求められる傾向にあります。
容姿だけでなく、化粧もしっかりしておく必要があります。
転職の際の注意点
一般医療施設とは異なる点が多い美容外科クリニックですが、転職に際しては注意しておくべき点も多くあります。
給与体系
美容外科クリニックの給与は、総合病院で働く看護師よりも高いといわれています。
しかしながらその給与体系は、基本給を抑えて様々な手当てを付ける場合や、売上に応じた歩合給が含まれているなど、美容外科クリニックによって様々です。
転職しようと考えている美容外科クリニックの給与体系はしっかり確認しておくようにしましょう。
経営状態
美容外科クリニックは近年乱立気味で、競争は激化しつつあります。
そのため潰れてしまうところも出てきています。
美容外科クリニックは受診した人の評価が非常に大切であり、それが経営状態にも反映してきます。
クリニックの評判を下調べし、どのようなクリニックなのか確認してから転職を考えるようにしましょう。