看護師が転職時に利用する転職サイトのコンサルタントは、転職先探しから決定、採用、入職後までと転職におけるサポートを全面的に提供してくれます。 それだけに、転職活動の行方に大きく影響してしまう重要な存在ですが、コンサルタントにはその能力に個人差があるのも事実です。 転職サイトに登録すると、転職サイト側で担当が決められますが、もしそのコンサルタントが能力不足である、或いは、自分とはどうも相性が悪いなどの場合には、転職活動自体がスムーズに進まなくなってしまうでしょう。 そのような時に、担当を変更してもらうことはできるのでしょうか。 また、どのようにすればいいのでしょうか。
変更を考えなければならないコンサルタントとは?
まず、どのようなコンサルタントが担当になった時に変更してもらう必要があるのでしょうか。
大きく分けると、以下の二通りのパターンがあると考えられます。
能力不足
コンサルタントとしての実績や経験値は、その能力に影響します。
しかし、経験は浅くてもそれをカバーできるものがあれば、必ずしも劣っているとは即断できません。
例えば、経験年数が少なくても常に相手の立場に立って物事を考え、細やかな配慮ができるような人は、転職コンサルタントとしての資質に優れていると言えます。
その上で、仕事に意欲的な人は経験の少なさをカバーできることが多いでしょうから、相性が合えば心強い味方になってくれる可能性は高いです。
逆に、経験が少なくコンサルタントとしての資質に欠け、なおかつ業界知識に乏しく看護師の転職事情についても勉強しないような、意欲が感じられないような場合、早めに変更の申し出をした方が良いでしょう。
自分と合わない
人間同士ですので、やはり相性というのはあります。
特に看護師には女性が多いので、男性であれば気にならないようなちょっとした言葉遣いや行動に不快感を覚えてしまうこともあります。
女性は感性が鋭い分、上手く言葉にできなくても自分と合わないという感覚が生じることは多いものです。
そのような場合でも、変更を申し出てもいいのかと躊躇する人はいますが、転職をするのは自分自身であり、そのサポートをする役目のコンサルタントに遠慮する必要はありません。
自分にとってどうも合わない、話が噛み合わないようなコンサルタントでは、転職活動はスムーズに進められないでしょう。
そもそもそう感じさせてしまうコンサルタントには、転職希望の看護師に対する配慮が足りないと判断できます。
担当コンサルタント変更の申し出
早い段階で判断する
前述したような理由で、転職活動に悪い影響が出てしまうような時には、早めに変更の申し出をしなければ時間のロスが多くなってしまいます。
転職サイトへ登録後、最初に担当になったコンサルタントからのヒアリングがあります。
その時に希望を伝えるだけでなく、自分の方から、業界や看護師の転職事情などについての質問を積極的にしてみましょう。
そうしてコミュニケーションを多くとるほど、早い段階で相手のことが判断できることになります。
注意点
変更の申し出をする時は、簡潔に理由を添えてコンサルタントを変更して欲しい旨を転職サイトに伝えましょう。
ほとんどのところでは、要望に応えるように努力してくれます。
ただし、転職サイトの規模や事情によって要望に応えたくてもできないような状況のところもあることに注意が必要です。
特に中小規模の転職サイトの場合、在籍するコンサルタントに限りがあり、代わりのコンサルタントがいないことや、いたとしても期待できないことがあります。
また、大手の転職サイトであっても、代わりになるコンサルタントが受け持つ登録者数が増え、転職活動により時間がかかってしまうようなこともあり得ます。
変更を申し出る場合には、他の転職サイトの利用を前提に考えておいた方が無難と言えるでしょう。
複数の転職サイト利用で時間のロスを防ごう
担当になったコンサルタントに変更が必要になるような場合に、その時点から他の転職サイトへ登録していたのでは、それまでの時間が無駄になってしまいます。
それを防ぐためにも、転職を考え始めた時に、最初から複数の転職サイトを併行利用することを念頭においてください。
それが、転職活動における時間のロスを最小限にするための方法です。
複数利用していれば、全ての転職サイトのコンサルタントがダメであることは考えにくく、自分と上手くコミュニケーションが取れる相性のいいコンサルタントや、完璧ではないにしろ自分のために一生懸命労力をかけてくれるコンサルタントに出会える確率は上がります。
最も効率よく転職を成功させるためには、優秀な転職コンサルタントのサポートは必須です。
それには、優秀で自分に合うコンサルタントに出会い、そのコンサルタントと信頼関係を築いていく必要があります。
自分の望む転職を効率よく実現させるために、転職サイトとコンサルタントを上手く活用しましょう。