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キャリアアップにも役立つ専門性の高い診療科

看護師が呼吸器内科へ転職する場合のメリット・デメリット

看護師が呼吸器内科へ転職する場合のメリット・デメリット

呼吸器内科は、間質性肺炎や気管支炎、肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などに対応する診療科です。 呼吸器内科は、スキルアップを目指す看護師に人気の高い転職先です。 今回は、看護師が呼吸器内科へ転職する場合のメリットやデメリット、転職の注意点を解説します。

看護師が呼吸器内科へ転職するメリット

呼吸器疾患全般を扱う呼吸器内科への転職をすることで、看護師が得られるメリットはなんなのでしょうか。

ここでは、呼吸器内科への転職でのメリットを詳しく紹介します。

呼吸器疾患への専門的なスキルが身につく

呼吸器内科への転職では、当然のことながら呼吸器疾患への専門的なスキルが身につくことになります。

呼吸器内科では、気管内挿管の施術介助や人工呼吸器の取り扱い、高度な医療機器の管理など、他診療科では経験することができない処置を行います。

そのため、日々の業務のなかで専門性を高めることができ、自然とスキルアップしていきます。

また、キャリアアップの面でも呼吸器内科は最適な転職先です。

呼吸器内科への転職は、「3学会合同呼吸療法認定士」の資格取得のきっかけとなります。

講習の受講や認定試験の合格など所定の条件をクリアする必要はあるものの、資格取得をすることで、看護師のキャリアアップに大いに役立つことでしょう。

患者への指導経験を得られる

呼吸器内科は、看護師が患者に指導を行うことが特徴です。

例えば、COPDの患者には禁煙の方法や生活指導を行うことになります。

また、気管支喘息患者には在宅での人工呼吸器の使用方法を、患者本人やその家族に説明・指導することもあります。

患者への指導経験は、コミュニケーションスキルの向上や指導方法の体得など、あなたの看護師としての価値を高めることになるでしょう。

判断力や対応力が身につく

呼吸器疾患は、急速に重症化することが多いものです。

そのため、日々の業務のなかで即座の判断や対応が求められます。

判断力や対応力は、どの診療科であっても看護師に必要となるスキルです。

呼吸器内科での勤務で得られる判断力や対応力は、看護師として一生の財産となります。

患者の回復が実感できる

呼吸器内科では、患者の回復過程を実感できることがあります。

重篤な状態で緊急入院してきた患者が、少しずつ活動範囲を広げたり動作できるようになったりする過程を見られるため、看護師としてのやりがいを感じることができるでしょう。

もちろん、細やかな酸素管理やケアは必要ですが、少しずつ社会復帰に向けて進んでいる患者をサポートできることは、これ以上ない喜びと言えます。

看護師が呼吸器内科へ転職するデメリット

転職をすることでのメリットが多い呼吸器内科ですが、当然デメリットもあります。

ここでは、呼吸器内科への転職でのデメリットについて見ていきましょう。

精神的な負担が大きい

呼吸器内科では、患者の死に直面する機会が少なくありません。

ターミナル期の肺がん患者は、決して遠くない時期に亡くなります。

また、呼吸器疾患は容態が急変したり、すぐに死に直結するものが多く、「昨日までは元気だった患者が次の出勤時には亡くなっていた」というケースもあるようです。

治療の施しようのない呼吸器疾患患者をケアするなかで、回復させてあげられないもどかしさを持つこともあるかもしれません。

残業が多い

呼吸器内科は残業が多い診療科の一つとして挙げられます。

がんや肺炎、COPDなどの呼吸器疾患は、日本人の死因としてもトップの順位に位置しています。

そのため、重症患者への細やかなケアが必要であったり、急変対応をしたりなど業務量が多く、必然的に残業が多くなってしまうのです。

また呼吸器内科は、特に冬季に残業が多くなることが特徴です。

冬の時期はインフルエンザや肺炎、上気道炎など、感染性の呼吸器疾患患者が増加します。

患者の数が増えると業務時間内に業務を完了することは難しくなり、残業をすることが多くなるようです。

感染リスクが高い

呼吸器疾患には、飛沫感染や空気感染によって感染してしまうものが多く、他診療科よりも感染リスクが高いこともデメリットとして挙げられます。

適切な感染管理をすることでリスクを軽減することはできるものの、感染リスクが高いことは念頭に置いておくべきでしょう。

看護師が呼吸器内科へ転職する際の注意点

呼吸器内科には、単科を設けているところや、一般内科や禁煙外来、アレルギー科などと併設となっているところなど、転職先ごとに特色があります。

また、病院だけでなくクリニックが多いことも、呼吸器内科の特徴です。

そのため、呼吸器内科への転職の際には、転職先の情報を十分に把握しておくことが大切です。

数多くある呼吸器内科の求人案件から、あなたの希望する条件に合う転職先を見つけるためには、転職サイトを利用することをおすすめします。

転職サイトに在籍している転職コンサルタントにあなたの希望条件を伝えることで、最適な転職先を提案してくれるのです。

転職サイトを活用することで、転職後に「こんなはずじゃなかった…」といった思いをしなくて済むことになります。

呼吸器内科への転職では、ぜひ転職サイトを上手く活用してください。