「一般病院とは違う経験をしたい」「知識の幅を広げたい」と考える看護師には、リハビリテーション科への転職がおすすめです。 リハビリテーション科は看護師の需要が高く、転職をするのはそう難しくはありません。 転職先をしっかりと選ぶことで、あらゆるメリットを得られる転職先です。 今回は、リハビリテーション科へ転職する前に知っておきたい転職でのメリットやデメリット、注意点などを見ていきましょう。

看護師がリハビリテーション科へ転職するメリット

看護師がリハビリテーション科へ転職することで得られるメリットは、一体なんなのでしょうか。

ここでは、メリットについて具体的にご紹介します。

ゆとりを持って働くことができる

リハビリテーション科は、体力勝負なイメージを持たれがちなことから、業務内容も大変だと思っている人が少なくありません。

確かに、病棟での日常生活動作支援やリハビリ補助は体力的に辛いと言えますが、実は業務内容そのものはそこまで大変ではなく、比較的ゆとりをもって働くことができるのです。

回復期に入っている患者は容態の急変がみられることが少なく、業務上でのイレギュラーは起こりづらい環境となっています。

そのため、あらかじめスケジュールを立てて業務を進めることができます。

特に急性期病棟へ勤めている看護師からすれば、バタバタと働き続けなくても良いリハビリテーション科は魅力的な転職先ではないでしょうか。

チーム医療を経験できる

リハビリテーション科は、他職種連携やチーム医療を経験する上で最適な転職先です。

リハビリテーション科には、看護師の他に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護福祉士、管理栄養士などさまざまな職種のスタッフが在籍しています。

鍼灸師や柔道整復師、音楽療法士、アロマセラピストなどと関わることのできるところもあるでしょう。

リハビリテーション科では、そのような多種多様のスタッフが一堂に会し、一人ひとりの患者を個別的にケアします。

また、リハビリテーション科ではカンファレンスや引き継ぎなどがこまめに行われる特徴があり、通常業務内でも他職種と関わっている実感を得られることでしょう。

チーム医療・他職種連携について身を持って体験したい人には、リハビリテーション科はおすすめの転職先です。

認定看護師の足掛けに

リハビリテーション科への転職は、認定看護師の足掛けとなるメリットがあります。

認定看護師になるためには、認定看護21分野のいずれかを3年以上経験する必要がありますが、その分野のなかに「脳卒中リハビリテーション看護」があります。

転職時に「急性期の脳血管障害患者のリハビリに関われる」といった条件を満たしている転職先を見つけられれば、認定看護師取得への第一歩となります。

キャリアアップを目的として転職するのであれば、リハビリテーション科への転職を選択肢に入れても良いでしょう。

看護師がリハビリテーション科へ転職するデメリット

リハビリテーション科への転職を成功させるためには、デメリットについても知っておく必要があります。

ここでは、リハビリテーション科へ転職した場合に起こり得るデメリットを見ていきましょう。

体力的にキツイことも

リハビリテーション科では、褥瘡予防のための体位変換やトイレ介助、食事介助などの日常生活動作支援をすることとなります。

もちろん介護福祉士が介助を行うところもありますが、転職先によっては看護師が担当している場合もあります。

そのため、他の診療科と比べると必然的に力仕事は多くなり、体力的に辛いことがデメリットです。

看護スキルが身につかない

リハビリテーション科では比較的容態の落ち着いている患者が多く、医療的な処置や看護スキルを発揮する機会が少なくなります。

チーム医療のなかで他職種への理解やリハビリの知識は身につく一方で、医療的な側面のスキルは身につきにくい環境と言えるでしょう。

一般的な看護スキルや基礎的な処置の技術は、転職前に身につけておいた方が良いかもしれません。

リハビリテーション科へ転職する際の注意点

リハビリテーション科では看護師の需要が高いため、転職に困ることはないでしょう。

しかし、転職を成功させるためには、あなたが転職先に希望する条件に近いところを探さなければなりません。

特に注意してチェックしておくべきところは以下になります。

• なんの疾患を多く扱っているか
• 他職種連携やチーム医療を図れているか

リハビリテーション科には、脊髄損傷や骨折などの整形外科に強いところもあれば、脳血管障害をメインに扱っているところもあるなど、施設によって扱うことの多い疾患が異なる場合があります。

もしあなたが「脊髄損傷の勉強をしたい」「脳血管障害を学びたい」などといった希望があるのであれば、それに該当する転職先を見つけるようにしましょう。**

また、リハビリテーション科への転職では、他職種連携・チーム医療を学べることが大きなメリットです。

そのため、チーム医療が実際に行われているかどうかについて、転職前に把握しておくべきでしょう。

転職先の「本当にチーム医療が行われている施設か」といった内情を知るためには、転職サイトを利用することをおすすめします。

転職サイトに在籍している転職コンサルタントは、転職先の内情について詳しく把握しており、転職に際して情報を提供してくれるのです。

リハビリテーション科への転職を検討している人は、ぜひ転職サイトを活用し、転職を成功させましょう。