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看護師の離職率が低く働きやすい職場

看護師が介護老人保健施設へ転職する場合のメリット・デメリット

看護師が介護老人保健施設へ転職する場合のメリット・デメリット

介護老人保健施設は、看護師の介護分野への転職先として代表的なものです。 近年増えてきてはいるものの、まだまだ介護分野へ転職する看護師の数は多くありません。 看護師の需要も高く転職しやすい介護老人保健施設ですが、転職でのメリットやデメリットとは何なのでしょうか。

看護師が介護老人保健施設へ転職するメリットとは

看護師の介護分野の転職先として候補に挙がることの多い介護老人保健施設。

意外と知られていない業務内容や、転職でのメリットについてご説明します。

基礎的な看護スキルで対応が可能

介護老人保健施設とは、リハビリを目的とした人が入所する介護施設です。

イメージとしては病院と自宅の中間施設であり、社会復帰を目的とした福祉施設の側面も持ち合わせています。

そのため、基本的には治療が完了していたり、慢性疾患など急変リスクの低かったりする利用者と接することになります。

そのため、特殊なスキルや高度なケアを求められることはなく、基礎的な看護スキルで処置が可能であることがほとんどです。

仮に珍しいケースの利用者であったとしても、これまでの治療経過を照らし合わせたケアが行えるため、急性期と比べると業務負担も少なく済みます。

これらの理由から、介護老人保健施設は実際にブランクのある看護師の就職・転職先としても人気があります。

残業が少ない

介護老人保健施設は残業が少ないことも、人気がある理由のひとつです。

先程お伝えしたように、慢性期の利用者が多いため、容態の急変といったイレギュラーが起こりづらいからです。

基本的には処置が必要な利用者が決まっており、ラウンドのルートもあらかじめ決められています。

業務内容の手順について段取りが組みやすく、時間内に業務を終えることは十分可能です。

近年は利用者の介護度も高くなっている傾向にあり、数年前よりは業務量が増えてはいるものの、一般病院よりは比較的ゆとりを持って働けることでしょう。

個別的な看護ケアを行える

利用者は、疾患にもよるものの基本的に約3ヵ月施設に入所することになります。

その間は、1人の利用者の経過を経時的にみることができるのも、介護老人保健施設のメリットと言えるでしょう。

特に病院から介護老人保健施設へ移ってきたばかりの看護師は、身体機能が大きく回復する利用者のケースを経験し、そこにやりがいを感じられることもあります。

比較的落ち着いた職場環境のなかで、時に励ましながら利用者とかかわれる機会は貴重です。

看護師が介護老人保健施設へ転職するデメリット

落ち着いて働けることが魅力的な介護老人保健施設ですが、転職することでのデメリットもあります。

転職を失敗しないために、デメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。

看護スキルは高めにくい

介護老人保健施設へ転職することでのデメリットとして、よく挙げられるのが「看護スキルが向上しない」ということです。

先程ご説明したように、介護老人保健施設では慢性疾患を持つ利用者が多いため、高度な看護スキルは求められません。

あらかじめ決められている処置で済むことがほとんどであるため、施設によっては施術がルーチン化しているところもあります。

そのような環境では、なにかしらの自発的な姿勢がない限り、看護スキルの向上は見込めないでしょう。

スキルアップやキャリアアップを目指す看護師にとってはデメリットとなります。

介護スタッフとの人間関係が悪いことも

介護分野では、介護士と看護師の職域があいまいになってしまうケースも少なくありません。

例えば、陰部洗浄の流れで、オムツ交換や排せつ介護をするように頼まれることもあります。

看護師と介護士の職域がはっきりと分かれている病院に長年勤めていた人は、この点に不満を抱くこともあるようです。

また、介護老人保健施設は介護スタッフにとってスキルを発揮しやすい職場です。

そのため、業務の連携やコミュニケーションがスムーズに行えない場合、看護師に不満を抱くことも珍しくありません。

こういった介護分野特有の職場の雰囲気に馴染めない看護師にとっては、大きなストレスを抱えながら働くことになってしまいます。

夜勤があることに注意

「介護施設には夜勤がない」というイメージを持つ看護師は少なくないようです。

しかし、気を付けなければならないのは、「介護老人保健施設は看護師の夜勤がある」ということです。

しかも、看護師の夜勤配置数が少なく、施設によっては1フロアを1人で管理しなければなりません。

基本的には穏やかに夜勤を終えることができますが、もし特変が起きた場合は一気に業務が忙しくなることも覚悟しておくべきでしょう。

看護師が介護老人保健施設へ転職する場合の注意点

介護老人保健施設への転職では、注意するべき点があります。

それは、需要の高さの割に好条件の施設が見つからないことです。

看護師需要は常にある介護業界ですが、一般病院と比べるとまだまだ求人案件数は少ない状況です。

そして、介護老人保健施設は看護師の離職率が低く、枠が空きにくいといった特徴もあります。

そのため、給料が高く設定されていたり、福利厚生が充実していたりするような好条件の募集先はすぐに応募で埋まってしまいます。

あなたの求める条件に合う転職先を見つけるためには、常に介護老人保健施設の求人に対してアンテナを張っておく必要があるでしょう。

それには、転職サイトを上手く利用することです。

転職サイトでは、好条件の介護老人保健施設の求人が出たら、あなたに優先的に連絡を入れてもらえるようにお願いすることができます。

また、あなたの看護スキルのアピールや、条件の交渉を代行してもらうこともできるため、転職を有利に運ぶことができるでしょう。

介護老人保健施設への転職では、ぜひ転職サイトを活用し、条件にぴったり合う転職先を見つけてください。