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看護師が心療内科へ転職する場合のメリット・デメリット

看護師が心療内科へ転職する場合のメリット・デメリット

心療内科は、精神科のような重度な精神病患者と接することは少ない代わりに、内科疾患をケアすることの多い診療科です。 そのため、内科への幅広い知識や経験を積み上げることもでき、看護師の転職先としても人気があります。 今回は、心療内科へ転職することでのメリットやデメリットについてご説明します。

看護師が心療内科へ転職するメリット

心療内科は転職を検討する看護師の方に人気の高い職場のなかの一つです。

ここでは、なぜ転職の際に人気が高いのか、その理由について解説していきます。

特別な看護スキルは求められない

心療内科での看護師の基本業務は、採血や注射などの基本的な看護スキルで対応可能なものや、窓口での対応など、補助的なものがほとんどです。

そのため、特別なスキルが求められることはなく、神経をすり減らすような業務は基本的には行いません。

実際に、ブランクがある看護師の職場復帰の足掛かりとして心療内科への就職・転職を希望する人も多くいます。

もちろん、「手技を使わないから楽」というわけではありませんが、業務内容でかかる身体への負担が比較的少ないことは魅力的と言えるでしょう。

残業が少ないorまったくない

心療内科の特徴として、残業がないことが挙げられます。

仮にイレギュラーなことが起きたとしても、患者が重篤な事態におちいるようなことはまずありません。

患者のほとんどは慢性疾患なので、容態が急変することも少なく、業務体系としてはとても安定しています。

また、心療内科では救急対応がなく、あらかじめ予約している一般外来の患者対応をすることになります。

必然的に医師が1日に診られる患者の数に応じた受診者数となるため、院内が込み合うことも少なく、安定した業務を行うことができるのです。

「夜勤なし」も実現可能

心療内科は、同じメンタルケアの診療科と比べてもクリニックの数が多くなっています。

そのため、先ほどお伝えしたように外来患者がほとんどであり、入院加療するケースはありません。

なぜなら、仮に入院が必要な症状の患者の場合は、精神科へ引き継ぐことになるからです。

したがって、心療内科のクリニックに転職が成功すれば、夜勤なしの勤務体系を実現することができます。

さらに週末休みのクリニックを選ぶことで、夢の土日休みも叶うことでしょう。

プライベートを確保してゆっくりと働きたい看護師にとっては、有力な転職先候補の一つとなります。

看護師が心療内科へ転職するデメリット

心療内科は一般的な看護師の勤務先と比較すると、ケアの方法や考え方は特殊だと言えます。

メンタルケアを受け持つ診療科特有のデメリットも存在するため、転職をする前には慎重に検討することが大切です。

一般的な看護スキルの向上は難しい

心療内科では、精神面の安定を図りながら改善へ導く治療が基本となります。

そのため、フィジカルへのアプローチを行う機会は一般的な看護師よりも少なくなります。

治療前に血液検査を行うため、採血技術は向上しますが、その他の看護スキルを発揮することはありません。

特に外科的な知識や手技などを学びたいのであれば、業務時間外に勉強会などへ積極的に参加するような努力が必要となります。

もちろん精神ケアの面でのコミュニケーションスキルや薬の知識などを身につけることはできるものの、他科への転職で有利になるようなスキルを身につけるためには、しっかり自己管理をしなければなりません。

共感しすぎることは危険

心療内科看護師が対応するメンタル系の疾患では、患者とのデリケートなかかわり方が求められます。

患者の心の動きや思考などを予測しながら柔軟なコミュニケーションがとれる人でないと務まらない診療科です。

一方で、優しすぎる看護師が心療内科へ転職することは危険だと言えます。

患者に深く共感しすぎることで、患者と精神が同調してしまったり、感情が振り回されることがあるからです。

心療内科は身体的な負担は軽いと言えますが、精神面での負担は大きい転職先です。

患者の話を傾聴したり気遣うことが大切である一方、「仕事は仕事」と割り切れるような器用さを持っていなければ、最悪の場合退職せざるを得ない状況となってしまうリスクもあるのです。

看護師が心療内科への転職で気を付けること

心療内科への転職を希望する看護師は常に一定数おり、特にクリニックは求人倍率も高くなる傾向にあります。

「残業なし・土日休み」という条件は、やはり多くの看護師に魅力的なものです。

その上で給料が高く設定されていたり、立地が良かったりなどの好条件がそろっている募集先は、すぐに応募で埋まってしまいます。

そのため、看護師が心療内科への転職を成功させるためには、転職サイトの利用は欠かせません。

なぜなら、転職サイトでは募集が出たタイミングですぐに連絡を入れてもらうようにお願いすることができるからです。

心療内科への転職では、応募までのスピード感がとても大切であり、そのためには情報をいかに早く手に入れられるかが重要となるのです。

心療内科への転職を検討しているのであれば、転職サイトを賢く活用し、希望条件にぴったりの転職先をみつけてください。