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ゆとりを持って働ける精神科

看護師が精神科へ転職する場合のメリット・デメリット

看護師が精神科へ転職する場合のメリット・デメリット

精神科看護師の業務内容は意外と知られていません。 一般的な看護業務やケアの方法など、少し特殊な診療科と言えるでしょう。 今回は、精神科看護師への転職を検討する前に、知っておきたい「心療内科との違い」や「転職でのメリット・デメリット」についてご説明します。

精神科と心療内科の違いとは?

精神科と心療内科の違いは、近年あいまいになってきています。

どちらもメンタルケアを行う診療科であるため、はっきりと線引きをすることはできませんが、一般的な区別のイメージをご説明します。

まず、**精神科とは、うつ病や躁うつ病、統合失調症といった精神病を診療する科となります。

重い精神疾患を診療することが多く、入院治療が必要な患者が多いことが特徴**です。

一方で心療内科は、「内科」と名がつくように、糖尿病や気管支喘息といった疾患もカバーしています。

それらの内科疾患は慢性化しやすく、病気と付き合うなかで患者は様々なストレスを抱えることとなります。

心療内科では、それらの内科疾患が引き起こす二次的なメンタルへの障害を取り除くことが特徴です。

また、心身症や神経症などの日常生活で引き起こされやすい精神的な疾患についてもかかわることの多い診療科です。

入院治療を行うことも多いですが、比較的外来での処置で様子をみながら治療をするケースが一般的です。

看護師が精神科へ転職するメリットとは

一般的な看護師業務と比べるとやや特殊な精神科看護師。

その業務内容から、転職することで得られるメリットは3つ挙げられます。

身体的な負担が少ない業務内容

精神科看護師の業務内容は、主に患者の服薬管理や健康管理、コミュニケーションのなかでの精神面へのアプローチなどとなります。

特別な看護スキルは求められないことが多く、注射や採血ができれば対応可能なことがほとんどです。

そのため、業務内容での身体にかかる負担は、一般的な診療科と比べると軽いものだと言えるでしょう。

ゆとりのある業務のなかでじっくりと患者に向き合いたい看護師にとっては、働きがいのある転職先となります。

残業がほとんどない

精神科では、慢性疾患の患者や症状が落ち着いている患者がほとんどです。

容態が急変したり、命にかかわるような疾患は基本的に携わらないことから、勤務体系も安定しています。

残業がなかったり、あったとしても数十分の超過勤務の範囲で収まることとなり、プライベートの予定は立てやすい転職先と言えます。

専門性を高めることも可能

精神科は、しっかりと勉強をする目的での転職先としても適しています。

なぜなら、専門看護師の13分野のうちに「精神看護」が含まれており、認定試験を受ける足掛かりとなるからです。

メンタルケアは、どの診療科であっても必要となるスキルです。

精神的なアプローチから看護を実践できるスキルは、今後他科へ転職する際にも優遇されることでしょう。

看護師が精神科へ転職するデメリット

精神科への転職で、ゆとりを持って働けたり、スキルアップも見込めることが分かりました。

一方で転職により引き起こされるデメリットがあることも事実です。

精神的な負担が大きい

精神科への転職で身体へかかる負担は軽減されることについては先ほどお伝えしました。

一方で、精神的な負担が大きいことがデメリットとして挙げられます。

実際に精神科への転職後に、神経症などの精神疾患を患ってしまう看護師も一定数いるようです。

精神科はフィジカルへのケアは少ない分、日々のかかわりのなかで心に触れる機会が多い診療科です。

患者へのアプローチのなかで精神を消耗してしまうこともしばしば起こり得ます。

例えば、境界性人格障害の症状には他人を操作するといったものがあり、精神的な距離感を誤ってしまうと「引っ張られてしまう」こともあります。

そういった場面が積み重なると、精神をすり減らしてしまい、退職せざるを得ない状況まで追い込まれてしまうこともあるようです。

一般的な看護スキルが身につきにくい

精神科は、特殊な業務内容であるがゆえに、一般的な看護スキルを身につける機会からは遠ざかってしまいます。

身体への治療と心へのアプローチは、手法や考え方なども大きく異なるものです。

そういったことから、一般的な内科や外科へ転職をする際に、転職活動でやや努力を要したり、業務に慣れるまでに時間がかかったりすることがあります。

精神科看護師への転職は慎重に

精神科看護師はひそかに人気のある転職先です。

マイペースに働くことができたり、やや特殊な業務に魅力を感じたりする看護師も少なくありません。

しかし、転職に際しては少し慎重になるべきでしょう。

精神科の看護師は、転職後の離職率が低かったり、勤続年数が長い傾向にあります。

平均勤続年数は看護師全体の7.3年に比べて、精神科看護師は12.9年となっています。

なかには、定年退職までの40年以上を同じ病院で勤め上げる看護師もいるようです。

一度転職すると、その先は同じ職場に勤務することも想定しておくべきでしょう。

したがって、転職先選びでは、自分の希望する条件に合ったところを厳選すべきです。

そのためには、転職サイトを利用することが最も有効な手段です。

転職サイトでは、担当のコンサルタントが、希望に合った転職先を見つけ出してくれます。

特に妥協できないポイント、給料面や福利厚生など、細かい条件をコンサルタントに伝えてください。

あなたにとって最適な転職先がきっと見つかるはずです。