看護師の職場として一般的である総合病院は、人気の高い転職先の一つです。 新卒で入職し、定年までを総合病院で勤め上げる看護師も珍しくありません。 しかし、近年では新卒でクリニックに就職した後に総合病院へ転職する人が増えてきています。 今回は、総合病院へ転職する上で知っておきたいメリットやデメリットについて見ていきましょう。
目次
看護師が総合病院へ転職するメリット
総合病院は、新卒看護師の就職先として最も選ばれやすい医療機関です。
そして、転職先としても候補に挙がりやすいといった特徴があります。
ここでは、看護師の転職で総合病院を選ぶメリットを3つご紹介します。
幅広い看護スキルを身につけられる
新卒で就職を決める際に、先輩や講師から「まずは総合病院に就職しなさい」と言われた経験はありませんか。
なぜそのようにアドバイスされることが多いのかと言うと、総合病院は幅広く看護スキルを学ぶことができる医療機関だからです。
総合病院では、採血や点滴などの基礎的なスキルを学ぶ機会が多くあります。
また、外来や救急、手術看護師などの様々な領域に触れるチャンスもあります。
総合病院は、看護師としての基礎的なスキルから専門知識までを幅広くカバーできる施設であることが、転職をする場合にも大きなメリットだと言えるでしょう。
体制が整っている
総合病院は100床以上の病床数がある医療機関だと定義されていることからも分かるように、大規模な医療施設です。
看護師を含む医療スタッフも多く在籍していたり、新卒入職者や転職者がたくさんいます。
経営状態が安定しているところが多く、さまざまな体制が整えられているのです。
例えば、新卒看護師を対象とした教育研修制度や、院内研修などが盛んに開催されているところも少なくありません。
また、勤務体系や詳細な雇用形態、福利厚生などの制度も整備されているのが大きな特徴です。
それらの体制がしっかりと整えられているのは、転職希望者にとって安心感をもつことができるでしょう。
高度な医療が学べる
総合病院のなかには、大学病院に匹敵するほどの医療機器や環境を整えているところがあります。
特定の疾患に特化した研究や治療などで有名な総合病院も全国に多く存在しています。
また、同じ敷地内にリハビリ施設や透析センターなどを設置しているところがあるなど、高度かつ最先端の医療に触れる機会があるのです。
実際に、スキルアップやキャリアアップを目的として、全国的に有名な総合病院に転職する看護師もいるようです。
看護師が総合病院に転職するデメリット
総合病院に転職することで得られるさまざまなメリットをご紹介しました。
しかし、転職を成功させるためにはデメリットを知っておくことも大切です。
マイペースに働くことは難しい
総合病院では、夜勤があったり勉強会に参加したりすることが求められるため、マイペースに働きたい看護師にとってはその点がデメリットとなるかもしれません。
もちろん診療科や各病院の特色によりますが、勤務内容の負担は大きいと言えるでしょう。
総合病院での勤務は、看護師業務に加えて夜勤や残業、勉強会、研修会をこなすことになります。
肉体的な限界を感じ、「もっとゆとりを持って働きたい」という理由で総合病院を退職する看護師もいます。
「専門性が低い」と感じる看護師も
先ほどお伝えしたように、特定の疾患に強かったり設備が充実している総合病院もあるのですが、やはりスキルアップのためには大学病院に転職するべきだ、と考える看護師も一定数いるようです。
「基礎的なスキルは総合病院、高度なスキルは大学病院」という考え方が看護業界では浸透しているのも事実です。
特に看護スキルの向上を目的に転職する場合には、大学病院を志望する看護師が多い傾向にあります。
総合病院への転職では転職サイトが役立つ!
総合病院への転職は、数ある看護師の求人案件のなかでも決して難しいものではありません。
求人案件数が多いうえに、さまざまな診療科が募集するため、比較的容易に転職することができます。
しかし、求人案件数がたくさんあるからこそ、転職先選びは慎重に行うべきです。
まずは、自分が転職先に求める条件を明確にしましょう。
そのうえで、条件に優先順位をつけることで、スムーズに満足できる転職先を探すことができるでしょう。
総合病院のなかには、夜勤や残業のない診療科もありますし、スキルアップに最適な病院も存在します。
多くの求人先から希望に合う転職先を探すには、転職サイトの利用をすることが最も効率的です。
転職サイトでは、条件を細かく設定して求人先を抽出したり、転職コンサルタントに自身の希望やスキルに合った求人先を提案してもらうこともできるのです。
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