転職を考えている看護師にとって、ナースバンクはポピュラーなものです。 ナースバンクを利用して転職を成功させる看護師も多くいます。 しかし、失敗しない転職のためには、ナースバンクを利用するデメリットも知っておかなければなりません。 今回は、ナースバンクを利用するデメリットや、ナースバンクと転職サイトを比較するなかで、あなたの転職を成功させるためにはどちらを利用すべきか見ていきましょう。
目次
ナースバンクと転職サイトの違いとは
ナースバンクは看護師転職の際の選択肢として有名ですが、意外と詳しく知らない人も多いようです。
ナースバンクとは、日本看護師協会が運営している人材紹介サービスのことです。
運営元の日本看護師協会は非営利の法人であるため、ナースバンクは公的な機関と言えるでしょう。
「看護師求人に特化したハローワークみたいなもの」というイメージを持っている人もいます。
一方で、転職サイトは民間企業が運営しており、営利を目的としています。
つまり、ナースバンクと転職サイトの違いをひとことで表すのであれば、公的な求人サービスかどうかです。
そして、ナースバンクには公的な求人サービスであるが故のデメリットがあります。
ナースバンク利用での3つのデメリットとは?
求人案件に掲載されている情報が少ない
ナースバンクは各都道府県に設置されているナースセンターや、インターネットで求人を一覧できるeナースセンターといったサービスを提供しています。
したがって、各地域の求人が掲載されており、その求人数は膨大です。
しかし、注意しなければならないのは、一つ一つの案件に掲載されている情報量の少なさです。
「勤務体系」「給料」「一言PR」など、募集先の大まかな情報は手に入れられますが、それ以上の情報は掲載されていません。
転職が成功するかどうかは、事前に手に入れられる情報の多さで決まります。
ナースバンクの求人案件で得られる情報量では不安が残ることでしょう。
求人案件を自力で見つけなければならない
ナースバンクでは、自分が求める条件に合う求人は自力で見つけなければなりません。
ナースセンターに行けば窓口で相談することもできますが、それはあくまでも付加サービスです。
したがって、有益な求人情報が窓口で手に入るかどうかは、職員の熱心さに左右されてしまいます。
そして、求人数が膨大にあるナースバンクは一見すると魅力的ですが、その反面膨大なデータから良い転職先を見つけ出す手間がかかってしまいます。
特に今の職場に勤めながら転職活動を並行することを考えている人にとっては、その手間はかなり大きいものになってしまいます。
良い求人案件が見つかった後も大変
仮にナースバンクで良い求人案件を見つけられたとしましょう。
しかし、転職活動はそこで終わりではありません。
「もっと詳しい情報が知りたい」と思った際には、募集先に尋ねることが必要です。
また、「管理職として採用して欲しい」ことや「もう少し給料を上げて欲しい」などと考えた場合、自身で交渉する必要があります。
転職活動では、面接日までにするべきことがたくさんあるのです。
しかし、ナースバンクはそれらを代行してくれるようなサービスはありません。
面接日の調整はしてくれますが、それ以外の細かい設定は自力でやらなければならないのです。
「転職活動をサポートして欲しい」と思う看護師は転職サイトを利用しましょう
ナースバンクは、上手く活用できさえすれば、多くの求人案件から条件の良いものを選び出すことができるでしょう。
しかし、転職活動を自力で進められるほどの手間や時間をかけられない人は少なくないはずです。
そのような人は、サポートサービスの充実している転職サイトを利用すべきです。
転職サイトではあなたに担当の転職コンサルタントがつきます。
そして、募集先の細かい情報を提供したり、希望する条件に合った募集先を提案したり、転職後の条件についての交渉を代行したりと幅広くサポートを受けられます。
今の職場に在籍しながら転職活動をしたいと考えている看護師にとっては、とても心強い味方となってくれるのです。
転職活動において、自身が「すべて自分で進めたい」「手間や時間を惜しみなく使える」といった状況なのかどうかによって、ナースバンクもしくは転職サイトを使い分けるようにしましょう。
自分に合った転職方法を選ぶことで、転職が成功する確率は高くなることでしょう。